築120年の古民家を舞台に、地域のこどもたち(未就学のお子さん〜小学校低学年のお子さんが中心でした)とワークショップを行いました‼️
古民家にいそうな「伝説の生き物」を想像し、表現し、図鑑をつくるというもの✨

初めて出会うこどもたち、普段仕事をしている場とは異なるフィールドでの実践でドキドキしていましたが、イベントを開催していた団体の方々の温かいサポートや参加してくれたこどもたちの素敵な発想に助けていただき、私自身が楽しみながら学ばせていただくところがたくさんありました💡

何回かに分けて、ブログでワークショップのレポートを書いていきたいと思います📝
なお、作品の写真は掲載許可をいただきました✨


◯見えないものをイメージするって、確かに難しい…‼️
導入部分、地域に伝わる九頭龍の祠を提示して、「この地域には、たくさんの伝説の生き物がいるんだよ」という話をしました。
↑ここで気付いたのが、具体的に見えるものを提示したほうがこどもたちのイメージが膨らんだかな…ということ。目に見えないものを想像するのって、確かに難しい。それよりも、いろいろなものに見えそうな形のものを提示して「これ、何に見える?」という投げかけをしたほうが良かったなぁと反省😌
こうやって気付けたのも、この後のこどもたちの素敵な発想と出会えたからでした✨


◯見つけたものに顔を描いてみるというアプローチ📝
今回ワークショップをさせていただいた古民家には竹林があり、地面からはニョキニョキとタケノコも顔を出していました✨

すると、こどもたちは発見したものに顔を描いてみるという表現方法を編み出したのでした😊
↑竹林からイメージした伝説の生き物「たけし」✨ネーミングがとても好きです😊
この子の他にも竹から着想を得た伝説の生き物を表現した子が何人かいました💡

出来上がった絵を見た男の子。
「なんだか女の子みたい!上の葉っぱのところがリボンみたいだから🎀」とのこと✨

表現しているうちに気付くことってたくさんあるし、それが一番大切なんだと思いました‼️
いかに写実的かではなく、その子がどんなイメージを膨らませたか、どんな物語を創り出したかということができたのかというプロセスを捉えていくと、よりこどもとのやり取りが楽しくなります💡


◯モノをよく観るきっかけに💡
見つけたものに顔を描いてみるというアプローチは、竹をはじめとした植物から、古民家にあるモノへと向かっていきました😊
↑こちらの石灯籠は…?
↑ウインクをしているキュートな伝説の生き物に✨
「じじんじゃ」という仮の?名前を持ちながら、本当は「いいししどどうろう」であるとのこと😳
石灯籠という言葉を知っていたこの子の知識にも驚きですが、こうして仮の姿でいるというアイディアも良いなぁと思いました💡
伝説の生き物らしく、そう簡単には姿を現さないという特別感がありますよね😆
↑こちらの電気は…?
「ででんき」になりました💡
確かに言われてみれば、なかなかこういう笠の電気は新しい家では見かけないですよね‼️
ちょうど写真では見えない側面が格子状のようになっており、よく構造を捉えているなぁと感激✨
↑さて、こちらの「よこのべるー」
最初、「どこにあるんだろう?」と思わずキョロキョロ探してしまいましたが、よーくあたりを見回すと…?
↑あった‼️これだぁ✨これが、モデルになったんだ😳
それにしても、よく見つけたなぁ😊
意識しなければ見過ごしてしまう景色も、こうして捉えることができる眼差し、良いですねぇ😆
↑さらに、こちらの「にじハントくん」は、古民家にあったハンドスピナーをモチーフにしています✨
普段は部屋の中にいて、外に出すとぐるぐる回転して虹をかけてくれるとのこと🌈
伝説の生き物にまつわるストーリーを想像することができました😊


◯気付いたこと
「伝説の生き物を探してみよう‼️」という活動にすることで、こどもたちは身の回りの自然や歴史をよく観察し、見過ごしてしまいがちな部分までよく捉えることができるのだと感じました✨

例えば言葉で「長い歴史があるんだよ」「こんなに自然があるんだよ」と伝えるだけではイメージしづらい部分も、あたりを散策したくなるような活動を提案してみることで
・「電気の形が違う!」
・「神様がいそうな小さい神社があって、中に〝3枚のお札〟みたいなのがあった!
・「この蔵には何がいるのかな?」
・「竹がたくさん生えていて、タケノコも見つけた!
と、こどもたちが歴史や自然に気付いていく姿が見られました💡

また、単に気付くだけでなく、「伝説の生き物」そのものや その生き物がいる場への愛着、一緒に活動している仲間との交流が生まれるきっかけにもなるのだなぁと感じました✨
こちらは、古民家の庭に咲いていた花をテーマにして生まれた「フラード」🌼
可愛らしい表情に加え、鮮やかな色で書かれた文字が印象的です✨

この子の表現をきっかけに、ワークショップに参加してくれたこどもたちが「『フラード』探しに行こう‼️」とお互いに誘い合って庭を散策する姿が見られました(ワークショップは庭で行ったため、自由に伝説の生き物を探し、見つけたら造形コーナーで絵を描くというスタイルで進めました)✨

歴史や自然に気付き、そこから「こんな伝説の生き物がいる場所って素敵だなぁ!」「他にもいないかな?」「友達と一緒に探してみたい!」というところにまで活動が広がっていき、とても嬉しかったです☺️