先日「さぼてんバランスゲーム」というおもちゃで幼児期段階のこどもたちと遊びました😊
結構土台が安定しており、「こんなにつけても大丈夫なの?」というくらいでも持ち堪えます😳
基本的な遊び方は、順番に葉をつけていき、倒したら負け…という感じ。
けれど、今回はこどもたちがどのように「さぼてんバランスゲーム」を探究していくのか、こどもたちの遊び方を観ることにしました✨
【①操作】
「さぼてんバランスゲーム」を見つけた3歳の女の子。まずは私が簡単に遊び方を伝えました😊
すると、ブロックのように葉っぱの部品を繋げることを楽しみました✨
ブログでは顔が写らないようにしていますが、女の子は真剣な表情でさぼてんを繋げています🌵
【②応用】
「縦に一直線に繋げたらどうなるかな?」という問いを持って遊んでいるように思えました😊
ちなみに、この時点から、一緒にいた2歳の男の子が興味を持ってじーっとおもちゃを観察していました✨
【③発展】
女の子がうさぎのキャラクターのぬいぐるみを持っていたため、余っていた葉の部品を使ってうさぎに見立てた形を作って見せてみました🐰
女の子がうさぎのキャラクターのぬいぐるみを持っていたため、余っていた葉の部品を使ってうさぎに見立てた形を作って見せてみました🐰
すると、女の子は興味を持ち、同じものを一生懸命作ってお人形ごっこが始まりました😊
この後、土台の木をケーキ、赤い葉の部品を生クリームを絞るチューブに見立て、ケーキづくり遊びが展開しました😊
【④継承・共有】
3歳の女の子が遊ぶ様子をじーっと見ていた2歳の男の子。だんだんと「さぼてんバランスゲーム」へと手を伸ばし、自分自身で組み立て遊びを楽しみはじめました😊
「さぼてんバランスゲーム」自体は誤飲や誤嚥の恐れがあることから3歳以上が対象ですが、この男の子とは以前もおもちゃで遊んだことがあり、観察力や判断力、しっかりとものの仕組みを理解する力があることから、おもちゃを探究していく様子を見守りました✨
よく観察し、ちゃんと「突起を穴に入れると繋がる」という仕組みを理解しているからこそ、迷わず「繋げる」という行動が生まれたのだと思います‼️
女の子が探究した「さぼてんバランスゲーム」の遊び方が男の子に継承されていることが見えた瞬間でした✨
そして…
左のうさぎに見立てた形が女の子、右の土台の木に葉の部品を差し込んでいるのが男の子です😊
もしかしたら、それぞれの遊びの軸は違っていたかもしれません(ごっこ遊びと、繋げ遊びをそれぞれしていたため)。
でも、こうして同じおもちゃを使い、同じ時間を共有できる空気が素敵だなぁと思いました✨
⭐️ドキュメンテーション的視点から遊びを捉えることの面白さ
レッジョ・エミリア研修後に投稿したこちらの記事(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12379546732.html)でドキュメンテーションについて書きましたが、今回こどもたちのおもちゃ遊びの一瞬一瞬を振り返ってみると、こどもたちは決して「ただなんとなく」おもちゃで遊んでいるわけではないように思えてきました✨
いや、もしかすると「ただなんとなく」が許される時間や空間の中でこそ、のびのび遊ぶ結果としてたくさんの探究や発見、表現が生まれたのかもしれません✨
おもちゃを使った遊びの中で、こどもたちはさまざまな探究・発見・表現をします😊
どうなるかわからない・どう展開していくかわからない遊びの世界を、一緒にわくわくし、こどもの発見を一緒に喜び合いながら同じ時間を共有することが大切なのではないかと思います✨
こんな豊かなおもちゃや遊びの世界を「このおもちゃは脳の発達を…」や「このおもちゃを使って手先の器用さが…」のように、あらかじめ設定された「(大人が決めた)ゴール」や「(大人が期待する)結果」のような狭苦しい枠に収めてしまってはもったいない‼️
これまで小学生のこどもたちと遊ぶ機会が多かったため、とても新鮮でたくさんの学びや発見があった時間になりました✨