1.踵上げ

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《Aさんの場合はこんな風でした》

①  両足でやってみます。

②  動く足だけ正しく動くよう導きます。

③  動かない足だけを練習します。

④  両足一緒に練習します。

⑤  足踏みするように片方ずつ練習します。

   この時も動く足から始めます。

⑥  両足一緒に動かします。

⑦  その日の左右差を本人に確認してもらいます。

☆それぞれ4回くらい行います。

 

・最初は両足とも私が手で5本指が浮かないように押さえ、踵の上げ下げをサポートするとAさんは動きの感覚が掴みやすかったです。

 

・動く方の足では親指側か小指側に偏って踵を上げないよう特に丁寧に注意を促しました。

 

・踵を下ろす時、落とすのではなく踵で地面をしっかり踏む事を大事にしました。

Aさんの場合、麻痺のある足は地面との接触感が得にくかったので、踵骨の真下に私の指や消しゴムを置くことで意識を踵に集中してもらい床を感じやすくしました。始めは全く異物感を感じなかったAさんですが、数ヶ月後には何となく踵の下に何かがあるとわかるようになりました。

これもまず動く足からやりました。

 

・毎回同じ運動を繰り返すうちに、ご自分で良くなっているという気付きを持ってもらえるよう、私の目測ではありますが前回と今回の比較をしました。

 

(写真や、床から踵までの距離など数値を記録して見せてあげれば良かったと思います。当初足の改善が目的ではなかったこと、あれほどの進歩を想定していなかったため細かい記録をしなかったのが残念。)

 

《調子が悪いのは生きている証拠》

 

前回と変化が無い場合、後退した場合は必ず原因があります。

前回のレッスンの後旅行をして疲れた、風邪をひいて動けない日が続いた等。

私はこれらの話題を毎回生徒さんからレッスン前の雑談の中から拾い、その日の指導の参考にしています。

 

前回より動きにくいと感じたのも進歩。

動きにくいのは身体が疲れたり、活動しない日が続いたりしたことに筋肉がちゃんと反応している証拠と説明しています。

 

《気遣いポイント》

リハビリ運動は多くの人にとって普段から慣れ親しんだ動きではないため、

 

まず動く方、得意な方から正しい動きを身体に馴染ませてあげる。すると動かない方を動かすイメージが浮かびやすくなる

 

とバレエのレッスン体験から考えています。

 

特に手の場合ははっきりと右利き左利きがあり、利き手でない方を傷めた場合、簡単な動きでも動かすイメージが得にくいので、利き手側から動きに慣れてもらいます。

硬直や麻痺だけでなく、痛みが残っている場合は余計に動かす事が辛いからです。

 

身体を動かすのが楽しい!と思ってもらえたら少しの痛みや継続するつらさも美味しい料理のスパイスのように感じられるはず!

 

どうでしょう?