8月23,24日、善光寺の地蔵盆に知り合いの方々と行ってきました。このツアーは毎年、瑞穂野地区の鱒淵さんが中心となってこの時期に行っており、私も今年で4回目の参加となりました。
善光寺は、宗派を持たず、民衆の浄財のみで運営されているお寺です。誰もがお参りすることができ、一生に一度は必ずお参りするものと言われ,「牛に惹かれて善光寺」と言えば皆さんもご存じでしょう。先祖の供養に訪れたみてはいかがでしょうか。
宿坊常住院に泊まって、夜の地蔵盆と翌朝の善光寺参りをしましたが、宿坊の方の説明を聞きながら先祖への思いがわき上がり、親への感謝の気持ちと自らの親不孝の反省が波のように幾度も幾度も心の中で繰り返し、涙が止まりませんでした。
たくさんの子供たちが、お母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんに手をひかれて来ていました。善光寺の周辺には、十数ヶ所の地蔵菩薩がありますが、それを一つ一つ巡わっては、お参りをして、お菓子をいただいていました。
私は、このような光景を見て、こうして育った子供たちが道を外すわけがないと思いました。親は、子どもへ無償の愛情を注ぎます。そして、すべての親が、我が子の健全な成長を願っています。私自身、昨年、母を亡くし、母が私へそうした願いと愛情を注いでいてくれたことを今更ながらに気づいて、ただ感謝と母への親不幸を詫びているところです。
こうした伝統文化が続いている街に、私は大変な魅力を感じたところです。
宇都宮市は、たくさんの魅力ある伝統文化をこれまであまりにも壊してしまったように感じています。東京志向が強いためか、自分の街の古き伝統に自信が持てないのか残念と言えます。その最たるものが、二荒山神社前に建設中の超高層マンションでしょう。古き伝統文化を大切にできない街が果たしてどれだけ魅力ある街と言えるのか、私は大きな疑問です。
善光寺の地蔵盆にお参りして、先祖や古き伝統文化の大切さについて思いを寄せることができました。