神戸の老舗酒屋今井商店の会長さん、今井拓雄さんによる講演。そしてヴァイオリニスト眞田彩さんと私によるミニコンサートでした。
その後は今井さんご持参によるワイン、そして手作りの美味しいお菓子とおつまみ(知人であり私のピアノの生徒さんでもあるMさん作。絶品!)で交流会。
今井さんによるお話は、ワイン用ぶどうの種類とワインの種別の解説から始まりました。そしてワインと、ヨーロッパの気候と文化がいかに密接に結びついているかというお話。スライドで表や写真を見せていただきながら、わかりやすくお話しして下さいました。とても充実した内容の講演でした。
私は普段からお酒はあまり飲めないし、今は妊娠中なので禁酒ですが。。。
音楽にお酒はつきものだし(コンサートの打ち上げ!とか。そして古来から酒宴に音楽はつきものです。)、文化とお酒の関係というテーマはとても興味深かったです。
ヨーロッパ(特にフランスの一部)の気候と地質がぶどうの木の生育にぴったりであるということ。ワイン樽のオークションによる売り上げが、慈善病院の運営に使われているということなど。ヨーロッパの音楽を聴いたり弾いたりしている身として、その背景にある文化を知ることはとても重要です。
そしてミニコンサート。眞田さんが
エルガー:愛の挨拶
クライスラー:中国の太鼓
アンコールにマスネ:タイスの瞑想曲
私が
ドビュッシー:雪が踊っている(「子供の領分」より)、亜麻色の髪の乙女(「前奏曲集第1巻」より)、金色の魚(「映像第2集」より)
を演奏しました。
眞田さんの演奏はとても自由で生き生きとしていて、伴奏していると「その場で音楽が生まれてくる」という実感がありました。初めての共演でしたが、今後もぜひご一緒させていただきたいです。
自分の演奏はいつもながら反省点もありますが、素敵な雰囲気の中で楽しく演奏させていただきました。
↑「中国の太鼓」 早業でページをめくっている瞬間!(笑) ↑ソロの演奏。
交流会では今井さんご本人に直接質問したり、ワインの香りだけでも楽しませてもらったり。こういう場での出会いは楽しいですね。そして文化とはこのような「社交の場」によって育まれてきた(そしてこれからも育まれていく)のだろう、ということを実感しました。
充実した時間でした。