日本のミュージカル観 | よこけんの右往左往

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「よこけん」こと、 ミュージカル俳優、横沢健司のひびを綴った日記です。

久しぶり(2年ぶり)にブログを書いてみると、存外楽しかった。元々、文章を書くのは嫌いじゃないのを思い出した。

せっかくなので、ミュージカルについて、ふと思った事を、将来の自分のために書き留めておこうと思う。

後で読み返して、良い事を思い出させてくれた、と思うか、青臭い事を言っているな、と思うか、とにかく始めてみよう。

筆不精でもあるので、いつまで続くか分からないが。


『日本のミュージカル観』


本家アメリカのミュージカルには、世界恐慌や二度に及ぶ世界大戦など、世間の暗雲を吹き飛ばすという使命と、そしてそれを成し遂げた実績があった。アメリカ人には共通の、ミュージカルに対する思い入れがある、という事だ。

さて、日本人には当然それがないので、見る側も演じる側も、当然ミュージカル観はマチマチ、という事になる。

それはそれで良いのだが、業界全体のレベルの向上、という観点から見た時に、やはり(少なくとも演じる側には)共通の認識があった方が良いように思われる。

僕自身、長い間定まらなかったが、ようやく、朧げながら見えて来た“ミュージカル観”がある。

それを、これからの人達に伝えたいのだ。


確かに、歌、踊り、芝居、どれをとっても昔より技術のレベルは上がっている。しかし、底に流れる確固たるミュージカル観が無くては、ミュージカルとしては全く成長していかない。

ブロードウェイやウエストエンドのミュージカルは、今なおどんどん進化している。日本のミュージカルも、21世紀のミュージカルを目指して、ミュージカル俳優達の意識から進化させる事が、今必要なのではないだろうか。