慌ただしいことだが、この日の開演直前ギリギリまで数ヶ月に渡ってーー人によってはもっとーー緻密な稽古を主導してくれた外国人スタッフ達が、皆すぐに帰国するという。5人目のビリー、リキの稽古も含めて、ここから先は日本人スタッフとキャストの手に委ねられたという訳だ。
普段短パンにTシャツでウロウロしていた彼らが、今日のセレモニーに合わせてスーツでビシッと決めているのを見ると、一つの大きな節目を迎えたのだなと思う。
正直、彼らが急に居なくなるのは不安ではあるが、これまでに手渡された綿密で濃厚なたくさんの要素を思えば、飽きたり磨耗したりせずに四ヶ月間初心を維持するのも難しくない気がする。
ここまでも実に長かったが、これからが『ビリー・エリオット』、本当のスタートだ。