重臣こぼれ話〜犬猿の仲 | よこけんの右往左往

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「よこけん」こと、 ミュージカル俳優、横沢健司のひびを綴った日記です。

 フランツの若い頃からハプスブルク家を支え、それから何十年経っても誰も権力の座から退かない、不動の重鎮。切れ者揃いである。

 ラウシャー大司教は、聖職者ながら、教会を襲う過激派を弾圧、粛清して下さいと言う、なかなかの強硬派。恐らく実働部隊として我々が動いている事もあり、気が合い仲が良い。

 グリュンネ伯爵は、演じているGOさんに聞いたところ、実在の人物でちゃんと名前も出てくるが、実際に宰相っぽいポジションだったかは分からないとのこと。我々諜報部は、グリュンネ伯爵派で、懐刀として暗躍しているであろう事もあり、こちらとも仲が良い。

 同僚のヒューブナー男爵については、ちょっと思うところがあるのでまた別の機会に譲ることにする。

 さて、と言う訳で、タイトルの通り犬猿の仲なのはこの人、シュヴァルツェンベルク侯爵。この人も実在の人物で、なんとウィキペディアにも載っている。首相まで務めた文武両道の名政治家のようだが、劇中では、融通の利かない軍人という風である。

 僕の大好きなアメリカのドラマでは、CIAとFBI、CIAと軍は常に仲が悪い。やはりそこからのイメージで、軍と警察の最高責任者の公爵とは犬猿の仲なのだ。今日も、謁見の間に駆け込んできた一般市民を見て、その警備体制の甘さをせせら嗤うのである。

 ただ、そんな公爵とも『紳士の社交場』でだけは、とても仲が良い。

 男の性である。