という事は、にわか皇居ジョガー生活も、一旦これで終了という事になる。今年の夏は走りやすい日が多く、みんなからだいぶ痩せたと言われ、本番中も元気でいられるし、傷めた膝も今はなんともない。とてもいい習慣だった。
結局、雨の日ーーと、娘に定期を抜かれた日ーー以外は毎日走った。毎日走っていると、みんなに凄いね、偉いねと言わるが、実は左に非ず。
考えてみてほしい。確かに、朝から茹だるような暑さの中を、大荷物を背負って駅まで歩くのは大変な事だろう。仕事着になるワイシャツも汗びしょだし、電車に乗ったら今度はクーラーがガンガンで身体は冷えるし、仕事場に着くまでに疲れ果ててしまう。
でも、ジョギングとなると話は別だ。裸足より軽く思えるシューズを履いて、なんの荷物も持たず、どれだけ汗をかいても構わない格好で、所々にある公園で頭から水を浴びながら、時に日向を、時に木陰を自由なペースで駆け抜ける。
これは最早トレーニングではない。ディズニーシーで暑い日に水をぶっかけられながらキャーキャー大騒ぎするのとなんら変わらない。しかも、左に目を向ければ、たくさんの水を湛えた湖と、大きなお城がそびえ立っているのだ!
そんな訳で、ストイックなイメージとは裏腹に、とても楽しくて、ついでに身体も鍛えられる、素晴らしい習慣だった。今後、これを維持していけるかがとても心配だ。
過去、夏にいくら痩せても、太らなかった冬は無い。皆無。今年こそは、頑張ってキープしたい。
出来たらいいな……。