中千秋楽 | よこけんの右往左往

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「よこけん」こと、 ミュージカル俳優、横沢健司のひびを綴った日記です。

ひとまず、千秋楽。

大概終わった後には「長かったような短かったような」と言うのだが、今回は本当に短かった。

それが、20日間というスケジュールのせいなのか、はたまた『ウェディングシンガー』という作品だからこそなのか。

まだ数回の旅公演と、大千秋楽となる青年館公演を残しているからいいようなものの、そうでなかったら、僕がウサギなら寂し死にしてしまうところだ。ウサギでなくて本当に良かった。


今日は朝から花粉が酷いなーと思っていた。が、どうも千秋楽という安心感からか、鼻風邪をひいたらしい。

もう比喩でも何でもなく、ハナが止まらない。「今年は酷いね」っていう花粉症が可愛く思えるほど、楽屋でも袖でもひたすらハナをかみっぱなしだった。もう一日待ってくれれば、家でぶっ倒れているだけですんだのに。

それでも、舞台上に居る時だけはピタリと止まるのだから不思議なものだ。


全体としては、客席の盛り上がりに支えられ、シアタークリエの千秋楽公演は無事幕を閉じた。

『ウェディングシンガー』は今回でファイナルということだが、話をする人みんなが、ぜひまた演って欲しい、と言ってくれる。

ミュージカルでこんなに良く出来たシチュエーションコメディは他になかなか無いし、五年目三回目にして作品のクオリティのあげ方も分かって来たところなので、是非『ウェディングシンガー リターンズ』として更なる再演に期待したいものである。


さて、本日はこまの出演するミュージカルコンサート『アイラブミュージカル』の本番だったので、楽屋をまっさらに片付けると、クリエを飛び出して新大久保のグローブ座に向かった。

こまが家で予習や復習をするので、ナンバーの何曲かは知っていたが、久しぶりだったり久しぶりじゃなかったりする皆が、生き生きと歌ったり踊ったりするのを観て、一観客として大いに楽しんでしまった。行くまではこまの父兄参観の気分だったんだけど。

コンサートを楽しみながら、さっきまで舞台に立っていたのも忘れ、自分もあそこに混ざりたいなと思っているのに気付いて、自分は本当に舞台が好きなんだなと思った(笑)

終演後はこまの荷物を受け取りに楽屋へ。

今回のコンサートはみんな衣装が自前だったので、荷物の量が半端ない。一人で持ち切れる量じゃないので、もちろん手伝って半分持って帰ろうと思っていたのだが、予想を超える量の荷物をこまに手渡された。

荷物は嵩張るし、こちらも千秋楽ということでバタバタしていたので、ご挨拶もそこそこに、打ち上げに行くこまを残して早々に退散する。

休日で電車が空いているのが救いだ。大きな荷物を抱え、ハナをすすりながら、えっちらおっちら家路を急いだ。


さて、新しくなった渋谷駅で軽く迷子になるも、何とか最寄り駅まで帰って来て、コンビニに立ち寄った。

僕はコンビニで買い食いをするのが密かな楽しみなのだが、最近ハマっているのが、ファミリーマートの揚げシュウマイ。あんまり脂っこくなくて、豚肉ビタミンB1が豊富だし、美味しい。

入店直後、チラリと一瞥して一つ残っているのを確認し、これを買おうと心に決める。

他に欲しいものがないか店内を一周し、戻って来くると、今まさに、僕の揚げシュウマイは手前のお兄さんに買われて行く所だった。

キャーーーーーーーーー(°□°;)

ガックリしながら、時々立ち止まってハナをかみながらどうにか家に辿り着くと、さすがに大きなため息がもれた。今日は色々と大変な一日だった……。

玄関を開け、だかだかと突進してくるワンコ達に癒してもらおうと家に入ると、あちこちでむぅともけのたくさんの粗相に出迎えられた。

なんて日だ(°□°;)(バイきんぐ風に)