捻挫 | よこけんの右往左往

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「よこけん」こと、 ミュージカル俳優、横沢健司のひびを綴った日記です。

ドライアイスで滑って、軽く捻挫した。

歩くのに支障はないし、たいしたことないのだが、Jリーガーになるのは諦めなくてはならなそうだ。

だいたい、どんなに床が滑りやすかろうが、ダンサーでもない限り滑って転んで怪我をすれば自己責任なので、細心の注意を払っていたのだが、滑る時はつるっと滑るのだ。

ドライアイスは、床が濡れて確実に滑るようになるが、かといってロスコを焚くと喉に張り付いてカスカスになる。

シンガーとしては、ドライアイスのほうが、まだ有り難い。


ドライアイスでした一番怖い思いと言えば、某ライオンキングのキリンで滑った時だ。

冒頭のシーンで、サバンナを悠々とキリンが横切るのだが、床はドライアイスのせいで滑りやすくなっており、精神状態はとても悠々とはいかない。

もちろん最大限の注意を払っていたが、つるっといった時には胃が縮み上がった。

両手両足が固定されているので、横に倒れるにしろ真下に落ちるにしろ、一切受け身が取れない。

2mの高さから、一気に叩き付けられるのだ。固定された手足が、本来曲がらない方向に曲がらないとも限らない。

何より、役者としては身体の痛みより、その絵面のほうが恐ろしい。

サバンナで突然ぶっ倒れたキリンを、誰だか分からない人間達がいきなり現われて、足を持ってズルズル引っ張っていくのだ。

狩られたのか?

これは笑い話ではない。

ブロードウェイでは実際にあった出来事だ。

幸いその時はバランスを崩さずにすみ、第2号にならずにすんだのだが、本当に紙一重だったと思う。

あれ以来、何年もロングランしているが、日本でも狩られたキリンは出ていないのだろうか。



あ、やっぱりちょっと痛いな。

しゃけさんに連絡して、明日の部活は休ませてもらおうかな…。