今日も暑い。
暑いが、コンスタントに野外を走っていると、ヒシヒシと感じる事がある。
夏も終わるな、と。
今日も最高気温三十四度とか言ってるし、昨日もまた熱中症警報が出ていた。が、風が涼しい。とても涼しい。
なんだかこのまま日差しだけ緩やかになってゆき、いつの間にか季節が秋になっていそうで、センチメンタルな気分になる。
皇居を走れるのもあと数回だ。大事に楽しく走りたい。
とはいえ、今日は二回公演なので、ジョギングではなく筋トレの日。
地下のリハーサル室で、ダイエット向きの
筋持久力を鍛える筋トレ。
ストレッチ込みで、ゆっくりじっくり鍛えるのだが、実はもう一つ、筋トレの日にはやらなくてはいけない事がある。
初代部長のはっしーさんから脈々と受け継がれる、『ジャグリング部』だ。
平たく言うと「お手玉」だが、様々な技があって、大変奥が深い。「ジャグリング部」では、技の研鑽と共に、色んなカンパニーで啓蒙運動をしている。
一番熱心な部員は、なんでも器用にこなす(石原)エリちゃん。今回も彼女の努力のおかげで、子供や大きい大人が結構食いついて、『二都物語』での普及活動は成功したと言ってもいいだろう。
新入部員を増やしていかないと、廃部になっちゃうからね。まあ、皆がマイボールを買い出した『エリザベート』程ではないケド。
さて、舞台で特に使う予定もないジャグリングを一生懸命練習してどうするのかと思われるかもしれないがーー若い頃には『夢から醒めた夢』でジャグリングしてたけどーー手先を使うジャグリングは、脳の活性化にもってこいだ。
最初ぎこちなかった動きも、練習を重ねるといつの間にか自然にできる様になっている。なんだか、脳の回路が新設されたような感覚を覚える。
実際、はっしーさんとのライブの時は十回も怪しかった四つ玉のお手玉が、今は三十回は余裕でできる様になっている。
できる様になってみると、ごく自然な動作として認識できるから不思議なものだ。
「脳と身体の活性化」。今回、パンフレットのアンケートで「役者として大切にしている二つの事」というムチャ振りに答えて捻り出した回答だが、今後もこれをキモに命じて精進して行きたい。