「飢餓状態」。
食べ物が補給されない状態が続くと、身体が「今は食糧難の時期なんだ」と勝手に判断して、基礎代謝を落とし、脂肪を溜め込みやすい状態にし、さらに筋肉をエネルギー源として使いもっと基礎代謝を下げ、少しでも長生きしようと身体のシステムを切り替えた状態のこと。
ネット上のダイエットの記事にはどこでもほとんどそう書いてあるし、僕もてっきりそうだと信じていた。
が、どうもこれは都市伝説らしい。
僕の敬愛するウィキペディア先生で調べてみてもそんな現象は引っかからないし、ネット上での大概の見解は、「そんな現象はない」と言うことのようだ。
どうやら、絶食ダイエットを戒めるための、概念のようなものらしい。「冬眠」のイメージだろうか。
つまり、ご飯を食べなければお腹が減って力が出ない(基礎代謝が下がる)し、少ししか食べなければ、食べ過ぎでお腹を壊すよりは栄養の吸収効率が良い、という程度のことらしい。
この中で一つ真実なのは、「糖新生」というメカニズムにより、糖分が入ってこなくなると、筋肉を分解して糖分(グルコース)を作る、ということだけ。
全ては筋量が落ちることから派生する、ということらしい。
脳の栄養が糖質だけだということや、三大栄養素などの正しい知識をちゃんと持っていれば、必ずダイエットにも役立つはずだ。
今日は「飢餓状態にならないように気をつけよう(o゚∀゚o)」という趣旨の文を書こうと思っていただけなのに、思いがけずガッツリ調べ物をすることになってしまった。
インターネットがあってこそ、こんな調べ物も通勤時間の一時間ですむが、昔は一体どうしていたのかと思う。
二十一世紀は凄いなあ。