終わりました…。
中2の学年末試験
いつになく、長時間机に向かっていた2週間。
自分に厳しい(他人にも厳しい⁈)長女。
ホントによく頑張っていたなぁ
この“頑張る”って英語で何と言う
一般的なのは、
Do one's best!
「じゃあ、一生懸命勉強している人にはDo your best!と声をかけてあげればいいんだね??」
ん~…
理論的にはそれでOKな感じなんだけど、なんかちょっと違うんだなぁ
そもそも、“根性”とか“忍耐”、というものをあまり美徳としない英語圏。
他にも“遠慮”や“謙虚”も、日本ほどポイント高くない
そして、“やる!と決めたことは最後まで”というフレーズもイマイチ不人気
嫌々続けていても生産性は上がらず、モヤモヤした感情が残るだけ。
だったら、違うやり方にどんどん方向転換すればいい!
↑の考え方、苦労してなんぼの日本国民としては、「楽して成功しようなんて、けしからん!」となりますかね
苦労するからこそ、人の痛みもわかるし、何より苦労は人を作ります。
でも、苦労することが目的になってしまっては、本末転倒。
「私だってこれだけ苦労したんだから、楽に手に入れているあの人はズルい!」
なんて、他人にも苦労を強要し、理不尽な嫉妬に結びついたりして。
(そう言えば、中学校の部活。ランニングの後、絶対に水を飲んではダメ!とか先輩から言われていた。そして、自分たちだって飲めなかったんだから、もちろん後輩にも同じように言う。今考えると、健康的にもとんでもない話ですよね)
苦労と成功ってイコールではなく、実は全くの別物かも。
欧米では、苦労せずに成功する道があるなら、その道を選びます
そして、自分に合わないと感じたら、潔く諦めて、方向転換も全然アリ。
ズルいわけでも、怠け者でもない。合理的なんです。
シドニーでスキューバダイビングのライセンス講習に通っていた私。
日本では簡単に取得できる!と聞いて、なめてかかっていた…。
お国が違えば、やり方も違う。
訓練はかなりハードだし、インストラクターも厳しい
もう講習に行きたくなくて、フェリーの中で一緒に通っていたTちゃんと、どんより…
朝起きたら、ストレスで肺が痛くなっていた…。
暗い顔をしていた私に、ホストファミリーのJoeとElianeが一言。
「そんなに辛いなら、やめればいい。どうして続けているんだ⁈」
えっ?自分で決めたことは最後までやりたい。こんなことぐらいでくじけたなんて、今さらみっともなくて人に言えない!
(実は私も“根性”好きな性格です。
なんせ、好きな英語のことわざは“No pain, No gain(苦労せずして得るものなし)”)
でも、↑の考え。ママElianeにはピンとこなかったようです。
「途中で気持ちが変わることはよくあること。恥ずかしいことでも何でもない。せっかくオーストラリアにまで来たのだから、その時間をHappyに過ごすことが一番大切」
と言われました。
パパJoeに至っては
「いきなり海での講習は法律違反!どこのどいつだ!今から電話するから、番号をよこしなさい!」
と怒りモード
受話器を手にするJoeをなだめ、こう言いました。
「自分で電話する。そして、私たちが訓練が苦しくて、Happyな気持ちでいられなくなっていることをちゃんと説明する!」
Joeはまだ怒っていましたが、Elianeは「それがいい。Good Girl」と言ってくれました。
“な~んだ!日本人、根性ないなぁ”と思われるのを覚悟で、勇気を出して電話してみると…
すぐに、わかってくれました
確かに英語での講習はYoko達には難しいところもある。いきなり海ではなく、次回はプールでゆっくりやろうね。
と。
海外で新しい視点を学んだ私。頑張れなくったって全然カッコ悪くないんだ!
やっぱり、のびのびするっていい
それ以来、「頑張って!」という言葉をあまり使わなくなりました。
では、最初の質問に戻ります
「一生懸命勉強している人に対して、英語では何と声をかけるのか?」
Take it easy! Good luck!
日本とは正反対の言い方だけど、この響き、私は好きです
「頑張って!」が口グセの日本人。
一呼吸おき、こう声をかけてみませんか?
「肩の力を抜いて、気楽にね!運を天にまかせて」
海がキレイなオーストラリア
ダイビングには最適
悲願のライセンス
今日も「おしゃべり」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
”今日の八兵衛”