風と太陽 | 肩甲骨から羽根。わたし、空を飛べるんです。
わたしと、わたしの間を
駆け抜ける
疾風
踊る毛先
流れる空気
香る芝生
囁く枝
北風さんと太陽さんのゲームは
太陽さんに軍配が上がったけど、
今のわたしに吹き付けるこの強い風は、
鱗雲の ひとつひとつを
わたしの視界から消し去り
直接差し込む陽の光と
渦巻く風の圧力で
わたしの視界を 遮ろうとするもの。
目の前を開かせて、見通しを良くしながら
なかなか目を開かせてくれないのです。
夜になるのを待ちますか?
風が止むのを待ちますか?
それとも、
何かの影にはいり、凌ぎますか?
でも、
眩しい光と 強い風を 受けているのは、
わたしだけではないはずなのです。