読書所感 vol.11 「三年坂」伊集院静さん | なんてこたぁない、ただの磯釣りの戯言

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そうだ、磯釣りをやってみようと思い立ち、
神奈川・三浦半島の地磯で、日々勉強中でございます。
ターゲットはもちろんグレ。

それから気に入った本の所感もつづっております。

まぁ雑記帳ということで。

さてさて、久しぶりの所感です。
ここのところ、仕事のフラストレーションが極限近く高まっており、小説の世界へ身を置くことが難しく、あまり良い状態とは言えず。
こんなササクレだったココロにじんわりと染みてくるのが、本作。

新装版 三年坂 (講談社文庫)/伊集院 静
¥470
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はい、作家の処女作です。
「三年坂」「乳房」「受け月」、伊集院静の短編三部作、と勝手に呼んでいます。
中でも本作は、大人になって心にずっと引っかかっている棘(これ、誰にもありますよね)を

甘くも苦々しくも思い起こさせる一冊です。


ゆっくりと時間をかけて読んでしまいます。展開がゆったりしているのと、

風景素描や心象風景が脳裏に、それはあまりにもくっきりと、浮かび上がるからでしょうか。

ん~純文学とも違うのですよ、かといってエンターテインメント性は一切なし。

小説というくくりではなく、いわば「ものがたり」です。訥々と読ませてくれる「ものがたり」なんですね。

だからパンチ力も、サプライズも、どんでん返しも不要。


本書には「三年坂」「皐月」「チヌの月」「水澄(みずすまし)」「春のうららの」の五編。


印象深いのは皐月。しかし五編ともちょうどよい具合です。