先週の日本語補習校のお迎えの時間のこと。
小学2年生の次男の担任の先生から「ちょっとお話いいですか」と呼び止められました。
お話の内容は発表会についてのことでした。
日本語補習校では学年末に発表会があり、学年ごとに歌やお芝居を披露するのですが、2年生は演劇をやることになりました。
演目は「十二支にはじまり」について。
ドラゴンが大好きな次男は龍の役に立候補しましたが、ジャンケンで負けてしまったそうです。
そして残っていた猿の役となりました。
そこで次男は大泣きし、「猿なんかやりたくない!」と役を拒否してクラスを飛び出してしまったとのことでした。
それで困ってしまった先生からなんとか彼を納得させて欲しいというミッションを受け取りました。
元演劇部の私の見解としましては、猿は絶対おいしい役です。
お調子者の次男は楽しく演じて人気者になれるポテンシャルも持っています。
そんな風に話してみましたが、龍への思い入れが強い次男は頑として首を縦にふりません。
だからと言って他の人から龍の役をぶんどりたいわけじゃないけれど、とにかく自分が龍が出来ないことがやるせなくて気持ちを消化出来ない。
そういう時ってあります。
息子を見て過去のたくさんの経験が蘇ってきました。
そこで次男の目先を変えるために夫と私でカッコいい猿のプレゼンを沢山しました。
カッコいい猿といえば孫悟空。
「ドラゴンボールの孫悟空も猿だよ!孫悟空かっこいいんじゃん!」と言ったけれどダメでした。
長男は孫悟空好きなんだけど、次男は興味がないのです。
(亀仙人の道着に身を包む長男↓)
さらにカッコいい猿といえばハヌマーン。
夫と2人でハヌマーンのカッコいい話を沢山しました。
(↑囚われたシータ姫を助けるために悪鬼と闘うハヌマーン)
夫は小学校の時の学芸会でラーマヤナを演じて、そこでハヌマーン役をやったことがあるそうです。
ラーマヤナのハヌマーンと言えば見せ場が沢山ある誰もがやりたがる憧れの役。
ハヌマーンのかっこいい武勇伝を夫と和気あいあいと話していたらやっと息子の態度が軟化していき、とうとう首を縦に振らせる事が出来ました!
そして今日は演劇の練習開始の日。
普段お調子者な次男ゆえに、もし楽しくなさそうに参加してたら周りのお友達にも気を使わせてしまうだろうし、どうなるか若干心配していたのですが、放課後に先生に様子を聞いてみたら、先週とは打って変わりノリノリになっていたそうです。
犬役の子も陽気な子で、猿役の次男と2人の息のあった掛け合いはとても楽しい1シーンになっていたそうです。
家に帰ってからも猿になりきっておどけた仕草を楽しそうにしています。
気持ちが上手く切り替わってよかった^_^
この世界、全てが思い通りに行くわけじゃありません。
どんな時でも楽しくなれる考え方を持つことはとても大切なことだと思います。
今回の経験は次男にとってとても良い経験だったと思います。
そして猿がはまり役すぎて楽しみです^_^
余談
子供達が大喜びしたウルトラマンとハヌマーンのコラボ回↓
話の内容は泥棒を追いかけていた少年が射殺されてハヌマーンになって蘇るという、その衝撃的な内容ゆえにウルトラマンの黒歴史とか問題作とか言われて語り継がれ続けていますw
ウルトラマンとハヌマーンが怪獣をよってたかってボコるシーンがなんとも言えません^^;
最後まで読んで下さってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子