海外で子育てをしていると基本子供中心の生活になりますから、一時帰国など子供の休みに合わせて予定を立てることになりますから、ホリデーのタイミングは大切です。
タイのインターナショナルスクールは「タイ式」と「欧米式」でホリデーのタイミングが大きく異なります。
今回は
・欧米式とタイ式のホリデーの時期の違い
・なぜホリデーの時期が異なるのか?
などについて書いてみたいと思います。
まずは欧米式とタイ式の年間スケジュールの違いからご覧ください。
日本人目線で、日本の新学期4月に合わせて表を作成しました。
インターナショナルスクール
欧米式/タイ式 1年のホリデーの違い
ピンクの部分がホリデーです。
ざっくり言うと1年の開始時期と終了時期が異なります。
欧米式は8月開始、6月終了
タイ式は5月開始、3月終了
です。
そしてホリデーの長さやタイミングが異なります。
以下はホリデーのタイミングについてです。
欧米式
欧米式は8月初旬に新学期が始まって、6月中旬に1年が終わります。
ハーフタームホリデー → 10月 約2週間
クリスマスホリデー → 12月中旬 2~3週間
タイ正月ホリデー → 4月中旬 約2週間
学年末・新学期ホリデー → 6月中旬 約2か月
タイ式
タイ式は5月初旬に新学期が始まって、3月初旬に1年が終わります。
ハーフタームホリデー → 10月 1~2週間
クリスマスホリデー → 12月中旬 約2週間
学年末・新学期ホリデー → 3月初旬 2か月間
インターナショナルスクールは通常イギリスやアメリカのカリキュラムに準じているので、スケジュールも欧米に準じているのが一般的ですが、たまにタイ式のスケジュールの学校もあるので、調べるときは要確認です。
タイ式のスケジュールを採用している学校はどういう学校か?
・学校独自のカリキュラムを展開している。
・学校の中で通常のタイ人クラスの中にバイリンガルコースやイングリッシュプログラム(EP)などが併設されている。
欧米式からタイ式に転校する場合(逆の場合も)はタームの途中から入ることにもなりますから、タイミングについても検討が必要になってきます。
タイのホリデーと世界のホリデー
ここからホリデーの話になっていきますが、
欧米式とタイ式のホリデーの違いは大きく分けてここかと思います。
・欧米式はクリスマスホリデーが長くて4月のホリデーが短い
・タイ式は4月のホリデーが長くてクリスマスホリデーが短い
欧米人はクリスマス、タイ人はタイ正月、それぞれの重要視する文化がホリデーに反映しています。
タイ式インター校、4月のホリデーはどうして長いのか?
理由①タイの旧正月(ソンクラーン)
タイのソンクラーンと呼ばれる旧正月は毎年4月13日から15日の3日間で、タイにおいて最も重要な祝日とされています。
この時期タイ人は実家に帰省したり、お墓参りに行くなどして家族と過ごします。
またタイはこの時期が一番暑い季節なので、お正月休みと夏休みが一緒になって長めのお休みになっています。
理由②タイの4月は死人が出る猛暑
4月のタイは40度を超える暑さです。
因みにタイ保健省の発表では、2024年の4月に60人以上の人が熱中症で亡くなっているそうで、この時期冷房なしには生きられません。
タイのお正月はソンクラーンと呼ばれる水かけ祭りですが、毎年この時期は町中で人々が水をかけ合ったり、阪神タイガース優勝時の道頓堀ダイブさながらの光景が至る所で見られます。
北部に位置するチェンマイもこの季節はとても暑いので外に出られません。インターナショナルスクールは基本的に冷房が完備してるので、暑さによる弊害は特にないかもしれません。
欧米式インター校、12月のホリデーはどうして長いのか?
理由①家族が集まるクリスマス
クリスマスは欧米人にとって大切なイベントです。
町中がクリスマスのイルミネーションで飾られ、各地で大きなツリーが出現し、クリスマスマーケットなどのイベントが催されます。また親子が離れて暮らす習慣がある欧米諸国ではクリスマスは親戚一同が集まる年に一度の一大イベントです。
理由②飛行機のフライト時間の長さ
タイからヨーロッパまでは日本行きの倍の時間、タイからアメリカ大陸までは更に倍の時間かかり、また費用もかさみます。子連れの長時間のフライトは頻繁にしたいとは思わない人が多く、欧米から来ているファミリーは1年に1度自国に帰るならこの時期を選びます。
長時間のフライトが辛いので、1度行ったらしばらく学校を休んで長めに滞在するファミリーも少なくありません。(息子の通うインター校の欧米人ファミリー達はクリスマスホリデーの延長を希望して、去年からクリスマスホリデーが長くなりました)
タイの学校は元旦の次の日から学校が開始する⁈
タイ人は1月1日の新正月よりも4月にあるタイ古来のお正月を重要視しているため、1月にお正月ムードはほとんどありません。ゆえに1月は日本のような厳かな雰囲気は味わえません。
1月1日から商業施設も通常営業しています。
そして学校によってはなんと1月2日から始まる学校もあります。
日本人にとっては正月早々学校が始まるのはなんだか慌ただしくも感じますが、タイに住んでいるとそもそもお正月ムードがないから別に気にならないっちゃ気にならなくなるかもしれません。日本に帰ってお正月を過ごす慣例がある家庭は学校を休むことになります。
最後にホリデーの過ごし方についてもご紹介いたします。
6月〜8月の夏休みの過ごし方
欧米式のインター校はこの時期に長いホリデーがあるので、日本人ファミリーは日本に帰る人が多い印象です。
欧米人のファミリーは東南アジア旅行をする人が結構います。
また南タイ東側のサムイ島、タオ島、パンガン島などの島々は乾季のために南の島でバカンスを楽しむ家族も多いです。
夏休みの一時帰国は楽しい!
日本は学校が休みのタイミングは博物館も遊園地も電車も飛行機もどこもかしこもすごい人になりますが、欧米式の学校は6月中旬からホリデーになるので、日本国内の旅をしやすいし、商業施設もゆっくり楽しめるので、つい日本に帰ってしまいます^_^
銀座の歩行者天国
伊豆東海岸を走る電車
国立科学博物館
ただ少し残念なのは、日本の夏休みと若干ズレているので、子供向けの夏休みのイベントや映画がまだ始まっていなくて告知を見て子供が残念がるということは多々あります^^;
ということで、いかがでしたでしょうか?
今回はタイのインター校のホリデーについて書いてみました。
タイ、チェンマイに移住を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです^_^
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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長谷川陽子