今日12月4日は「国際チーターの日」です。
突然ですが、チーターお好きですか?
今回少し長いので最初にお伝えしますが、もし読んでご賛同いただけたら是非「いいね!」してくださいね^_^
チーターは美しくて可愛い動物です。
実は野菜のチーターに会いに、アフリカ・ケニアまで行ったことがあります。(しかも2回も行きました。)
チーターと言えば「ネコ科」で「ヒョウ柄の毛皮」で「俊足」というイメージです。
特筆したいのは足の速さです。
チーターは世界最速の哺乳類と評されていて、停止状態から約3秒で自足110キロまで加速出来ると言われています。
これが見られるのはやはり野生。
特に狩りのシーンは本当に運が良くないと見ることが出来ないと言われているのですが、ラッキーなことに狩りのシーンに遭遇することが出来ました。
チーターは単独で行動する動物って言われますが、実際は群れを作ります。
最初は単独で行動するそうですが、一人で行う狩はなかなか大変、
狩りが下手だと何日も食べられません。
狩りが上手でも毎日は捕れません。
それで狩りの成功率を上げるために、仲間を見つけて群れを作りはじめます。
私が出遭ったチータは4匹の群れでした。
アフリカのサファリは炎天下。
うだるような暑さの中でチーター達は狩りをしていました。
草食動物は目と鼻の先にいます。
けれどこれがなかなか捕まらない。
草食動物は目の前のチーターに警戒しながら草を食べています。
草食動物は群れて、敵の危険を瞬時に察知して行動できるように情報伝達を行います。
そしてチーターが襲いかかって来たら、みんな散り散りに逃げて撹乱します。
チーターは直線距離最速動物なので、草食動物は絶対直線に走りません。
草食動物たちはジグザグに走りまくって、チーターに最高速度を出させないようにします。
草食動物も生きるために必死です。
様々な智慧を上手に使って生存の可能性を上げています。
だからいつまでたっても勝負がつかない。
4匹のチーターは4方向から追い込みました。
けれど全然仕留められない。
群れの草食動物は1匹1匹に特徴がないので「あいつを狙おう」と目星をつけることが難しく、せっかく目星をつけても群れの中に入り込まれるともう誰が誰だかわかりません。
闇雲に追いかけていると体力だけが消耗していきます。
まるで炎天下の中で鬼ごっこをしているみたいに休んでは走り、休んではまた走りを繰り返しす無限ループ。
お腹が減ってるから狩りをしているのに、お腹が減って狩りが出来ないの堂々巡りです。
一つ気になるのは、私たちが狩りを邪魔していたと思われることです。
狩りのシーンに遭遇出来るのはサファリの中でもとてもラッキーなことですから、ガイドも興奮するのでしょう。
狩りに遭遇した何台かのサファリカーがチーターと草食動物の周りを取り囲んでいました。
草食動物が逃げれば狩場は移動するので、そのたびに車も追いかける。
チーターにとっては迷惑だったと思います。
自然の生態を見せてくれていることに感謝して、動物に対してもリスペクトする気持ちって必要だと思いました。(生態を調べる等の人以外は狩り場に近づかないとか)
アフリカのサファリは世界のどこからでも遠いし、
行くのも大変なのでまだ小規模の人間の来訪で済んでいますが、世界がもっともっと便利になってもっと気軽に行けるようになったら生態系がどんどん壊されちゃうかもしれません。
とにかく私たちはチーターが狩りに集中できるようにその場を辞しました。
そして翌朝もう一度戻った時に、狩りが成功したことを知りました。
ちょっと人間の話を書いて複雑な気持ちになっちゃたのですが、
実はチーターって肉食獣の中で一番かってくらいに人懐こいと言われております。
地元の人々曰く、人に懐いて甘える姿はただの大きい猫。
新世代のチーター達はもはや人を一切怖れておらず、
気さくに話しかけてくるそうです。
サファリカーはもはやチーターのタクシー状態。
最近のマサイマラでは車の上にチーターが乗って移動する姿が見られるとか。
人間とチーターの新しい共存が始まっております。
ということでいかがでしたでしょうか。
「国際チーターの日」にちなんで色々書いてみました。
さて、この「国際チーターの日」は
「絶滅に瀕するチーターの現状を広め、保全の必要性を知ってもらう日」なのです。
そうなんです、チーターは絶滅が危惧されているのです。
百年前は10万頭いたといわれているチーター、現在はたったの7100頭しかいないそうです💦
どうしてチーターが減少してしまったのか?
2016年にBBCが報道したチーターの絶滅危惧に関する記事からかいつまんでご紹介します。
【チーターの食糧問題】
チーターが生活している場所の77%は国立公園や保護区の外側。
ジャングルは人に開拓されて野生動物自体が減少。
また数少ない野生動物(チーターの餌)も人間が食用に狩るためにチーターに行き渡らなくなっている。
(ジンバブエでは16年間で1200頭のチーターが170頭に減少)
【チーターの赤ちゃんの密輸問題】
チーターの赤ちゃんは見た目の可愛さからペットとして大人気なために密輸が横行。
チーターの赤ちゃんの値段は闇取引でなんと115万円。
過去10年間で1200頭の赤ちゃんが密輸された。
そのうちの85%が移動中に死亡している…(泣)
もう少し詳しく知りたい方は下記のサイト記事をご覧ください。
BBC NEWS
チーターはIUCN(国際自然保護連合)のリストで、「VU」(絶滅の危険大の動物動物)に分類されています。
多くの研究者たちは、チーターを早急に「EN」(近い将来絶滅の危険大の動物)に変えるべきだと主張しています。
つまりチーターはあと7000頭でこの世界からいなくなっちゃうのに、絶滅危惧種に指定されていないんです。
絶滅危惧種(EN)と絶滅危機増大種(UV)では扱いが全然変わり、動物を守る法律などを制定する優先順位が大きく変わってきます。
これは人々の関心に大きく関係しています。
私たち一人一人の声が世論となることで、活動している人たちが動きやすくなり、チーターを護ることにもつながるのです。
特にチーターの赤ちゃんの密輸を早く厳しく取り締まってほしい(涙)
世界は急速に変化を続けています。
動物たちの環境も変わっていきますが、その中で嘆き悲しむだけではなくて彼らを助けたいと本気で思っている人たちも沢山います。
その人たちが活動できるように応援しましょう。
そのためには知ることが大切です。
今日のこの「国際チーターの日」が皆さんの知ることのきっかけになったら幸いです。
「いいね」のご賛同いただけたら嬉しいです。
チーターが生き残っていけますように!!
最後まで読んで下さってありがとうございました!
愛と光を込めて
長谷川陽子
BBCの投稿は2016年のものですが、このサイトで調べるとチーターはいまだに絶滅危惧種に指定されていないことがわかります。2016年から既に2024年と時間がたっていますがチーターの最新情報は2016年で止まっており、更新させるためには誰かの時間と労力が必要です。これらを更新してもらうためにもやはり人々の関心が大切と思います^^