私たちは常に時間に追われて生きています。

 

少し時間に余裕がある時があったとしても必ず終わりがある。

 

次の予定の合間に少し息をつく時間があったとしても、

また次の予定がやってくる。

 

まるでベルトコンベヤーにのって絶え間なく流され続けているような状態です。

 

順調に進んでいる時はいいけれど、

少しでもつまずいて余計な負荷がかかったりするとそれが心に重くのしかかって

ベルトコンベヤーから下りたいような気持になってきます。

 

これが酷くなるとパニック障害やうつ病などに発展していくのですが

みんななんとか自分を平静に保って生きていこうとしているのが今の世界です。

 

特に今の時代は

昔に比べてテクノロジーが発展したために休みにくくなりました。

 

スマホ一つあれば、動画も漫画も見続けられるしオンラインで友人と会話を楽しみ続けることも出来る世の中。

 

ぼーっとして脳を、目を、心を休める時間が極端に無くなったのが今の時代です。

 

既に世代はα世代と呼ばれるデジタルネイティブが生まれ始め、

世界の移り変わりを見ている旧世代は、速い時代の流れの中に生きていることを実感し続けていることでしょう。

 

そして過去と今を比べることが出来るからこそ、

心身の健康のために休息がどれだけ大事であるかを実感できるのではないでしょうか。

 

それでも私たちは止まることが出来ません。

 

だからこそ大切なのが瞑想なのです。

 

どのレベルにおいても、あらゆる人にとって今何より大切なことは瞑想の実践であると言えます。

 

瞑想の初期段階は、心の静寂です。

 

心を静かにするには、忙しく働く思考をやめます。

 

思考は勝手に沸き上がってしまうものなので止めるのは難しいと考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

それでは、ここで思考を止めるために必要なことを2つご紹介いたします。

 

瞑想中、勝手に考えてしまう思考を止める方法2つ

 

1、過去や未来のことを考え始めたら今に戻る

過去や未来はあなたが今まで生きてきた中で収集し続けた情報や経験で出来ています。

過去の後悔や将来の不安は尽きないものなので、それについて考え始めると思考はどんどん忙しくなります。

ですから瞑想中は過去や未来を行き来して忙しくなるのを止め、その代わり今この瞬間に集中します。

最初の頃はなかなか今に留まれないかもしれませんが、思考が過去や未来に旅をはじめたと気づいたら今に戻ります。

何回も何回も繰り返していると段々今に留まるのが上手になって、自然にそれが出来るようになっていきます。

 

2、何かに集中する

過去や未来を行ったり来たりしている時は、過去や未来の出来事に集中している状態とも言えます。

ですから集中するポイントを違うところに作ってあげることで、瞑想に集中しやすい状態を作っていくことが出来ます。

・呼吸への集中

瞑想を始める前にはまず長くてゆっくりとした呼吸に集中します。早い呼吸は交感神経を優位にするので心や思考も早くなりますが、ゆっくりとした呼吸は副交感神経を優位にするので心や思考を穏やかにします。

・チャクラへの集中

体内にはチャクラと呼ばれるエネルギーセンターが存在します。チャクラは物質次元ではなくエネルギー次元にあるので、チャクラに集中することで自然に目に見えないエネルギー次元に意識を向かわせてくれます。

 

集中は瞑想の基本でとても重要なことです。

目を閉じると眠くなってしまうのは、集中するポイントに集中していないからです。

ただ眼を閉じていても瞑想にならないのは、思考が過去や未来に旅し続けるに任せてしまったり、眠ってしまったりするからです。

 

集中が苦手な方はヨガがおススメ

集中が苦手な方はヨガがおススメです。他のスポーツでも集中力を養うことは出来ますが、ヨガは瞑想のための準備段階として作られていますから、瞑想に向かわせるシステムを持っているのが大きな利点です。またヨガはチャクラ開発の目的もありますから、ヨガを行うことでチャクラが発達し、瞑想中にもチャクラを感じやすくなるのもヨガから得られる大きな恩恵です。

 

いかがでしたでしょうか。

 

現代人は次から次へやってくる出来事に対処し続けなければならないので、

思考も心も感情も時に追い付けなくなるくらいです。

 

目の前の出来事への対処に忙しくなると

他者への思いやりは無くなっていきます。

 

お釈迦様が降臨する前の世界には「他者への慈悲」がありませんでした。

みんな自分のことだけ考えたり、もしくは自分の家族や仲間には親切だけれど

それ以外の人を攻撃することに痛みを感じませんでした。

けれどお釈迦様の教えを受けた人々は慈悲の心を育み始めました。

 

慈悲の心は勝手にそこにあるのではなくて、育まないと育ちません。

「忙しいという字は心を亡くすと書く」とはよく言いますが

目の前のことで忙しくなっている時は慈悲に目がいきません。

自分の周りに人にだけ優しくても慈悲は育ちません。

 

まずは一人一人が自分の心の静寂を得ること。

心にスペースをつくってやっと目に見えない世界とつながりが始まり、

そして私たちの魂は本当は皆つながっているんだというところに思い至り、

全ての他者に自己を見て、全ての人に優しくあろうとする慈悲・慈愛の心が生まれるのです。

 

人に優しくなりたい、世界に優しくなりたい、自分に優しくなりたい

人を愛したい、世界を愛したい、自分を愛したい

 

新しい地球に生きる人に求められる資質です。

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最後に、忙しい現代に生きるみなさんにとって

瞑想のもう一つの最大の利点は

時間軸を超えられることです。

 

瞑想はこの有限の物質世界を超えて無限の精神世界に融合します。

次回はこの話についてもう少し書いてみたいと思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

愛と光を込めて

 

長谷川陽子