人を悪く言うと自分に返ってくる
…と言う言葉があります。
Aさんが誰かの悪口を言ったとします。
Bさんが「人を悪くいうと自分に返ってくるよ」と言ったとします。
Aさんは「そんなの迷信だ。今まで人の悪口散々言ってきたけれど悪いことなんて起きなかった!」と言いました。
確かに他者を悪く言ったからと言って、自分に悪いことが起こるというのは直結しないかもしれません。
もしそうであるならば、明らかに酷い犯罪者は全員見るからに悪いことが起こり続けないといけません。
だから悪いことをしたら、「死んだ後で閻魔大王様に裁かれて地獄に行く」というあの世の天国地獄思想が生まれるわけですが、それもこの世では確証があるものではありません。
ですから、
実際は
悪いことが起こるということではなくて、
自分の心に返ってくると言うことなんです。
人は自分で自分の心の声を聞いています。
それはとても小さな声なので、
よぉく耳をすまさないと聞こえません。
ましてや頭の中がいつも忙しくて
目の前のことでいっぱいいっぱいだったり
周りの人の声にばかり意識を向けていると
自分の心の声はかき消されてしまいます。
それで心の中では確実にその声が存在するので、
自分の中で矛盾や葛藤が生まれて、
心が苦しくなっていくのです。
誰かを悪く言う時は、
大抵の場合これらに当てはまります。
・自分と違う考えを受け入れられない
・相手に攻撃されたからやり返している
・周りの人を自分の味方につけたい
・無責任に言っている
最後の「無責任」は置いといて、
つまり自分を守りたいから言っていることがほとんどです。
「自分と違うから受け入れられない」時は自分の生きる世界をどんどん狭くします。
「相手に攻撃されたからやり返している」時は反撃したとしても自分の心の平和には繋がりませんから心は幸せにはなれません。
「周りの人を味方につけたい」時は相手を打ち負かして優位に立って楽になった気がするかもしれませんが、また同じことが起きたらそれを繰り返すことになるので、争いは終わらず心の平和にはつながりません。
また「無責任に言ってる」時は自分に関係ないところから発言していることが伺われ、SNSの名無し投稿で他者を悪く言っている人のように、本当にどうにかしたいと言うより暇だから言っている場合が多いです。
私たちが幸せになれないのは
心の平和を大切にしていないからです。
外の世界に振り回されて
心をいつも忙しく動かしていると
心は穏やかさを持てず
平和な安住の地を自分の内側に見出せません。
心を穏やかにするために一番良い方法は
静かにする時間を持つことです。
携帯やTVなどの外界の情報を断ち
マインドの声を鎮めていくと
心の内側にアクセスして
心の声が聞こえ始めます。
それを繰り返していると、
やがて心の声がもっともっと身近になっていきます。
やがて外の世界の喧騒の中でも
心の声を聞くことができるようになっていくのです。
心を静かにする時間を毎日数分でも持つか持たないかで、人生は大きく変わります。
冒頭の「人を悪くいうと自分に返ってくる」と言う言葉は、批判の言葉でも呪いの言葉でもなくて、とても優しい世界の言葉です。
心の平和につながる言葉です。
私たちは苦しい状況から逃れたいと思う時に、誰かや何かのせいにして自分の心を楽にしようとする性質を持っています。これは生き物としての反応なので、理性とは別のところで起こります。
私たちは様々な経験をして、自分の魂を成長させるためにこの世界に来ています。
もし危機的状況を誰かのせいにしてしまうと「危機モードをなんとか回避した」という感覚しか残らず、状況が自分を成長させてくれたと言う感覚にはつながりません。
けれどグッとこらえて、正面を見据えて苦しい状況を乗り越えた時には必ず魂の成長が待っています。
その感覚は自分の中に光が降り注がれる感覚です。
次元が上昇する感覚です。
大きな幸福感に包まれます。
その幸福感を心の静寂の中で感じることができるでしょう。
この感覚を得るとやっと理解し始めるのです。
私たちがこの世界にいる意味を^_^
最後に。
人はこの世界で
自分に良いことだけ起こってほしい
悪いことは起こらないでほしい
と願って生きています。
けれど、時に起こる事故や、
老化や死は誰にでも等しく起こりますから
絶対に悪いことが起こることを避けることは出来ません。
それでも人は人生の中で
なるべく幸運に恵まれて幸せに生きたいと
誰しもが願って生きています。
みんな同じ。
みんな幸せになりたいんです。
魂は等しく清らかで神様の分光です。
それを覚えておけば、
あなたは大丈夫✨
世界の全ての人が神様の導きを感じて
お互いの心の平和を愛して
生きていけますように。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子