子供達と夏休みでタイから日本に来ているのですが、今日息子は大きな戦いに勝利しました!



池袋のサンシャイン水族館の帰り道、サンシャイン通りでクレーンゲームを見つけた息子が「クレーンゲームがしたい!」と言うので、ショップの中に入っていきました。


息子が目をつけたのは20センチほどの箱に入ったドラゴンのフィギュア。


「いや、こんなの無理でしょ。」と言う私の言葉は、ドラゴン討伐の闘志にメラメラ燃える息子の耳にはもはや届かず。


息子はお小遣いを崩した100円玉を機械に吸い込ませはじめました。


そんな余裕でやっているように書いていますが、

実は息子はクレーンゲームがこれで人生2回目なのです!


我らはタイのチェンマイという片田舎に住んでいて、クレーンゲームなんてやる機会はありません。


1回目は一年前に日本に来た時で、その時は小さなクレーンゲームでした。


その時にはビギナーズラック⁈

たった100円でハンドスピナー(手の上でくるくる回るオモチャ)を見事ゲットしたのです。

その時の経験が彼に自信を付けさせたのか「大丈夫!取れるから!」と自信満々に言うのです。


後で調べたのですが、息子の選んだ機種はD型とかB型とか呼ばれている機種だそうで、数千円かけて景品を取るものでした。

図解してみましたw



↑こんな感じで大きなBの形をしたフレームが棒の上に乗っていて、そこに景品がぶら下がっています。

UFOキャッチャーのアームを使って奥から手前に引っ掛けて棒からBを落とすのです。


が、、、よ〜く見ると棒の先端(図解の青い部分)が物凄く粘着質になっていてなかなか落ちないようになっているんです!!


粘着度合いによっては絶対に落ちないんじゃない…?と不安になる私をよそに、やがて約2千円が早々と機械に飲み込まれて行きました。


それでも景品は落ちません。


落ちそうで落ちないんです!


少しずつですがB型のフレームは前にズレて続けているのです。バランスの悪い棒の上だし、いつ落ちてもおかしくないように見えます。


ここまで来たら後に引けない!!!


私も応援したい気持ちになり息子に千円カンパしました。


更にやり続けましたが、やっっぱり景品は落ちない!!


なんせクレーンゲーム初心者の私たちです。

どれくらいやれば景品が得られるのかの感覚が全くありません。。。


初心者には無謀だったのか。

協議の結果、私たちはそこで諦めることにしました。


するとそこで次男が「次は僕!」と言い始めたのです。


「???」


次男が欲しいのは別の機械の20センチくらいの箱に入ったゴジラでした。


これだけやって攻略できなくて、心が折れた私たち。

ここから新たにゴジラ討伐にいく気力はない。。。


と思うものの、次男は「僕はずっと待っていた」と引きません。


仕方ないので数百円で諦めさせるつもりでゴジラの機械の前に移動し、クレーンを動かし始めました。


するとそこに突然店員さんが足早にやって来たのです。


その店員さんは先ほど長男が陣取っていたドラゴンの機械の隣のカウンターにいて、ドラゴン討伐のために戦い一喜一憂している我らを見守ってくださっていた店員さんだったのです。


店員さんは言いました。

「このゴジラはさっきのドラゴンよりも難易度が数段高いのでオススメしません。さっきのドラゴンはもう少しやれば取れます!これに新たにお金を注ぎ込むならあっちで頑張りましょう!」と!


こうして私たちは迷うことなく再度ドラゴン討伐に向かったのでした。


2人では不安でしたが、今はクレーンゲームのプロがついています!こんなに心強いことはない!


店員さんは「監視カメラでも見てて沢山使ってくださってるのは分かってますから少し落としやすくしますね」と私に言いました。


そして「よく頑張ったね。これは簡単に取れるやつじゃないんだよ。今回だけ特別ね。」と息子に言って


ガラスのショーケースを開けて、景品を落ちるか落ちないかギリギリのところに動かしてくれたのです!


それで息子は更に数百円投入して、とうとう景品をゲットしたのでした!!!


私たちは歓声をあげながら飛び上がって喜びました!


周りにいた人も足を止めてその光景を見ていました。



こうして息子は大きな景品をゲットする快感を感じることが出来たのでした。


クレーンゲームで大金使って景品取れないってよくあることだと思います。


あの時、もしゴジラに移動せずにそのまま帰っていたら私たちの戦いは終わっていたのではないか?


店員のお兄さんは少年がなけなしのお小遣いを使い続ける姿を静観し、また無謀な我らを見かねて助け舟を出してくれたんじゃないでしょうか。


お兄さんのご親切に心から感謝いたします!!


本当に良かったね^ ^


最後まで読んでくださってありがとうございました。


愛と光を込めて


長谷川陽子


負けられない戦いはここにもある

 

 

 

 

 

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