子供達の夏休みにタイから日本への一時帰国で、フライトに噂のZIPAIR(JALグループのLCC)を利用してみました。


現在我らはチェンマイに住んでおり、今までは子供が小さかったのでなるべく楽に東京に飛べる手段を選んでいましたが、子供達も大きくなって来たので新しい選択肢として今回ZIPAIRに初挑戦です。


ZIPAIRはチェンマイには就航していないので、陸路でバンコクまで行って、バンコクのスワンナプーム空港から搭乗しました。(タイ人の夫がバンコクまで車を運転してくれて、夫はバンコクの実家で夏休みです^ ^)


空港でしばしの別れを惜しむ夫と子供達。



さて、ZIP AIRに初めて乗った感想としては、クリーンで近未来的な内装がいい感じ。


内装はシルバーグレーと黒に統一されておりスタイリッシュで、座席は黒い皮の触り心地が気持ち良い。



JALの中古の機体と聞いていましたが、機内に中古感は一切感じられず。


離陸前には電気が消えて、ブラックライトを思わせる紫色の間接照明が点灯。


機内アナウンスは録音音声だと思うのですが、まるで遊園地のアトラクションで乗り物に乗った時の搭乗説明みたいな音声で子供達のワクワク感が高まっていました。

(飛行機に乗る時って「落ちたらどうしよう」ってたまに考えちゃうんですけど、遊園地のアトラクション感覚が湧き上がることで一切恐怖が湧き上がりませんでした)


またZIPAIRの機内では無料インターネットのサービスがあるので、子供たちは自分の端末から好きな動画を観たりゲームをしたり出来るので、大喜びでした。


そんなこんなで旅の始まりは概ね好調でした。


・・・しかしテイクオフしてしばらくした時に事件が起きてしまいました。


息子達は機内食にカップヌードルを食べていたのですが、お湯が入ったカップヌードルをテーブルから落としてしまい、7歳の次男がお腹に熱いお湯をかぶってしまったのです。


次男は熱さのショックで「痛い!痛い!」と大泣きし、私も大大パニック。


CAさんに後ほど確認しましたが、カップヌードルには70℃のお湯を給湯しているそうです。

更に運ばれてから温度を冷ますためにテーブルに数分置いていたので、60℃前後のお湯をかぶったのだと思われます。


洋服をめくると息子のお腹が真っ赤になっていて、私は即息子を抱き抱えCAさんのギャレーに飛んでいき、CAさんは大きな氷水の袋を作って下さり、それから何度も替えの氷水袋を作り続けてくださりました。


火傷の時は水で流すのが一番良いと読んだことがありますが、そんなことも言っていられない状況で、私もその場にいたCAさん達も大きな不安と心配を抱えながら、その時にできることをし続けました。


更にCAさんはフルフラットシートに我らのスペースを作ってくださり、処置しやすいようにして下さいました。



私たちが座席を取ったスタンダードシートは満員状態だったので周りに迷惑がかかるのと、患部を冷やすのにもスタンダードの狭い席だと身体が伸ばせないので、フルフラットシートをお貸しくださったことは本当にありがたいことでした。


また10歳の長男が1人でスタンダードシートに1人置き去りになっていたので、心細いであろうというCAさんのお心配りで長男にもフルフラットの一席をお借し下さいました。


長男としては次男の心配もさることながら、フルフラットシートに興味津々。




「え…このイスどこまで倒れるの…?」


色んなボタンを押して試してみたい盛りの長男。

普通だったら大興奮のはずですが、この時ばかりは1人で静かに噛み締めていました。


私としても、いつかは乗りたいと思っていたフルフラットシートをこんな形で体験することになるとは。



CAさんがアナウンスで機内にお医者様がいるか探してみるかと聞いて下さいましたが、冷やし続けていたら幸い少しずつ幹部の赤みはひいてきました。


CAさんは20分おきに声をかけてくださり、容態を確認して下さいました。


そんなふうにしていたら到着1時間前には赤みがおさまったので、もう大丈夫だろうということになり、我らは自分の席に戻りました。


時刻は既に明け方でしたが、席に戻ってからもCAさんが数回状況の確認に来て下さいました。


こんな風にして、成田空港に到着した時には息子は元の状態に戻り、東京までの帰り道も大はしゃぎで元気な息子に戻ってくれました。



本当に良かったーーー。。。


とにかくZIP AIRのCAさん達が何時間もの間、何度も何度も氷水を替え続けて冷やし続けてくださったお陰で、本当に幸いなことに痕が残ることもなく回復させることができました。


ZIPAIRの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです!

本当にありがとうございました!


家に帰って即、ZIP AIRの問い合わせ窓口にお礼のメールをしたところ、早速以下のメールが返信されて来ましたのでシェアします。


・・・

HASEGAWAさま

ZIPAIRコンタクトセンターでございます。
この度は数ある航空会社の中からZIPAIRをお選びいただきありがとうございます。

この度はご搭乗中にお子さまが火傷を負ってしまわれたこと、ご不安だったと推察いたします。
客室乗務員としても火傷が悪化しないようできる限りのことをさせていただいたと思います。

お忙しい中このようなご連絡をいただいたことは大変有難く、客室乗務員としても大変励みになると存じますので担当部署責任者を通じて当日の客室乗務員に伝えさせていただきます。

HASEGAWAさまのまたのご搭乗を心よりお待ちしております

向暑の折、くれぐれもご自愛くださいませ。


・・・


ZIPAIRのHPには


「時代にあったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立する、今までにないエアライン」


と書いてありますが、、、本当だったー!!


今回のアクシデントを経てZIPAIRのサービスのクオリティの高さを実感しました。


ZIPAIRへの感謝と喜びを持ってこれからも乗らせていただきたいと思います!


最後まで読んでくださってありがとうございました。


愛と光を込めて


長谷川陽子