今年はホットヨガスタジオLAVAのトップインストラクター向けの集中合宿を何本か行っております。


それで驚くのが現役バリバリのヨガインストラクター達が合宿中に全員筋肉痛になっていたこと。



あんなに毎日ヨガを教えていて、時にはハードなヨガを教えている人たちでも筋肉痛になるんです。



それもそのはず。


特に一日何本もレッスンをこなさないといけない人たちは抜き方のスキルを持っています。


生徒にとっては週に数回ですが、先生にとっては生徒の何倍、何十倍の時間です。


「あの先生のレッスン超キツイ!」と言われている先生が、生徒と一緒にハードなアサナをこなしていたら、身が持ちません。


なので指導する側は、いかに身体を動かさずに声で上手に誘導できるかのスキルが必要となっていくのです。


ですからヨガを教えている時間は長いけれど、自分のためのヨガの時間が少なくなりがちなのが指導者のジレンマでもあります。


それで今回の合宿は現役で活躍するトップインストラクター向けの合宿だったので、アサナは上級向けのアサナをほぼトップギアで行いました。


古来からのヨガを習い方は、1人の先生について指導してもらい続けるものですが、


大手ヨガスタジオのように複数の指導者からヨガを習うスタイルの場合、スタジオも危険をはらむ上級のヨガアサナはレッスンに取り入れません。



そのスタイルに慣れている人であればあるほど、リミッターを外してアサナを行うことに違いを感じることになり、当然身体の使い方も全く変わるので筋肉痛になるのも頷けます。



私は今回指導者として参加しましたが、私自身もなるべく声だけの誘導から外れてアサナを取り続けるように意識しました。


それは私の師であるダーマ先生が私に教えてくれたことだからです。


人はマックスでアサナを取ると、身体からエネルギーが発されます。


そのエネルギーに触れることで生徒たちは覚醒に導かれるのです。


私の師であるダーマ先生は御年85歳で現役です。


いまだにエネルギッシュに上級のアサナをとり続けている姿は憧れを通り越してもはや崇拝の気持ちが湧きあがります。


そしてそのエネルギッシュさは若い時から培われていくものなのです。


若い時に楽をしてしまうと、年をとってから身体は言うことを聞いてくれません。


若い時にどれだけ土台を作るかで後が変わってくるのです。


実は私自身、コロナ禍で身体が衰えてしまいました。


というのも、コロナ禍はオンラインでヨガのティーチャーズトレーニングを開催していましたが、卒業生たちにアサナのトレーニングを任せてしまったら、そこからコロナ禍3年かけてだんだんと身体が衰えました。



身体が衰えると、心も怠けはじめます。


色んなことにやらない言い訳をし始めるんです。


それでコロナの世界が終わってハッと気づいて

「これじゃいかん!!」と再燃しました。


ヨギは生涯現役。


これは私の先生たちが身をもって教えて下さったことです。


そんなこんなで現在再びアサナの火が燃えはじめました。


ブランクがあるゆえに

合宿中に私にとってもキツイ時はキツイです。


けれども「負けん!!」と思えるのは、やはり若い時から培ってきた土台があるから。


負けん気が起こると逆に火がつくから不思議です。


若い時若い時と言っていますが、これは精神年齢の話でもありますから、いくつになっても若くあろうとする気持ちがあるならば、例え50歳になっても60歳になっても今から始めても遅くありません。


もしかしたら若い時の方が遊び心を持って楽しめるかもしれないけれど、年をとると怪我をするリスクとか別のところに目がいってしまって楽しめなくなる人はいるかもしれませんが、それもやはり人それぞれ出来の持ちようですね。


要は人生の中で、

何かに強く強く集中して身を燃やした経験が必要なんです。


そしてその経験を今に活用できるように遠い過去のこととにしないこと。


ヨガではそれをタパスといいます。


自分の中の弱さを燃やす火のことです。


ヨガを行じているとタパスで精神が鍛錬されて、どんな時でも自然に負けない心が作られるのです。


時に真剣に、けれど遊び心を持って^ ^


ヨガの精神を人生に取り入れていきたいですね。


最後まで読んでくださってありがとうございました。


愛と光を込めて


長谷川陽子