現在、仏陀の聖遺物(骨)がチェンマイに来ています。
この骨はインド政府から借り受けたもので、通常はニューデリーの国立博物館に所蔵されていますが、タイ政府の要請をインド政府が受けて貸出しが可能となりました。
今回のイベントは現国王ラーマ10世が今年72歳になられることがきっかけとなりました。
72歳は干支が6回巡る節目の年として人生の中で重要な年となるために、このイベントが企画されました。
ラーマ10世の誕生日は7月28日なのですが、大変重要な仏教行事であるマカーブチャにあわせての借り受けとなりました。
マカーブチャは仏陀の1250人の弟子たちが旧暦3月の満月の日に何の前触れもなしに突然仏陀の元に大集合して仏陀の説法を聞いたとされる不思議で奇跡の日なのです。
今年のマカーブチャ(旧暦3月の満月)は2月24日だったので、2月24日に約2500年後の世界で仏陀の骨の元に10万人の仏弟子が集まったわけです。(約2500年と書きましたが実際は仏陀が入滅して現在2567年経ったとされています)
2500年前に1250人の弟子たちがお釈迦様の前に何の前触れもなしに大集合した話もかなり凄い話ですが、2500年後にお釈迦様の骨の前に10万人が集まったっていうのもとても凄い話です。
お釈迦様はこの日のことまで視ていたのでしょうか。
2500年後の世界でここまで仏教が育まれ続けると見据えていたのでしょうか。
ところでお釈迦様は入滅の際に5000年後に新しい仏陀が降臨するという言葉を残しています。
その新しい仏陀は教えを正すために降臨すると言われているのです。
日本は大乗仏教という仏教の形を新しく発展させているのですが、
東南アジアは古来の仏陀の教えを変えずに継承し続けようとしています。
新しい仏陀が降臨したときに、仏教は更に次の意識へ進化すると考えられていて、そのために東南アジアの仏教徒たちは今ある教えを自己の基盤として大切に守り続けています。
仏陀の人智を超えた果てしない意識が現代の世の中に広がっていて、今回のように大きな国を2つも動かしてしまうと考えると、仏陀の力の強大さは凄まじいものです。
マカーブチャの日には10万人が集まりましたが毎日人は増え続け、バンコクだけで100万人の人が集まりました。
こんなことはもう伝記です!!
そして仏陀の骨はバンコクから、チェンマイ(タイ北部)、ウボンラチャタニ(タイ東部)、クラビ(タイ南部)とタイ全土を周遊してインドへ返還されます。
仏陀の骨は聖性の証です。
仏教徒が仏像を造るのは、仏像を通して目に見えない聖性とつながるためです。
仏陀の骨は仏教徒にとっては聖性を超えた奇跡。
自分たちが心の奥底から信じ、この人生を生きるために心の拠り所にしているのが仏陀の教えで、その教えを説いたその人の肉体の証はもう奇跡以外のナニモノでもないのです。
この奇跡の証がタイ全土を巡るという壮大なイベントは、タイと近隣諸国の仏教徒にとっては人生一度巡り合えるかどうかの大変貴重な邂逅ですから、タイ全土が大興奮している様がうかがえます。
また別の視点で見ると、エネルギーのことも考えられます。
聖者からは常人では計り知れない強大なオーラフィールドをまとっていて、辺り一帯が強烈な光で浄化されます。
2500年前、仏陀のオーラフィールドは10キロ以上広がっていて、テレビのニュースも新聞も無い世界の中で、人々は仏陀の引力に引き寄せられて仏陀の周りに集まっていったという話があります。
仏陀の周りには森の動物たちも集まってきて、彼の説法を聞いていたという話もあります。
仏陀の死後、仏陀は火葬されましたが、仏陀の智慧にあやかりたいと誰もが仏陀の骨を欲しがりました。
骨がエネルギーを保持しているかどうかは分かりませんが、少なくとも人々の意識を変えるスイッチにはなります。
ですからこの強大なエネルギーを持つ仏陀の骨がタイ全土を巡るということは、仏教徒にとってはとても意義のあることなのです。
もう、私このことについて延々と書いてしまいそうです。
私も仏陀のエネルギーに動かされている一人ですね^^
仏陀の骨はチェンマイでの参拝は今日までです。
私は6日に参拝してきましたが、
車の渋滞1時間、駐車場からの送迎者待ち30分、会場までの徒歩&順番待ち2時間弱で
会場出たのが21時前でした。
現在終了時間21時となっておりますが、6日は9時半まで延長していました。
大体の時間の目安になさってください^^
(遅く来た車は駐車場が閉め切られて参拝できなくなっていました)
とにかくかなりの混雑が予想されますから、早めに行くことをおススメします。
チェンマイの会場
Royal Park Rajapruek (Ho Kham Luang)
ラーチャプルク御苑内 ホーカムルアン
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子