今現在、タイには歴史的に見ても素晴らしいことが起きています。
それは仏陀の骨がインドから来ているということ。
タイ国民は9割以上が仏教徒ですから、仏教の始祖である仏陀の骨に礼拝出来るということは仏教徒にとっては何にも代え難い幸福なのです。
またインド政府は今回、タイに仏陀の骨を貸すことで、タイだけではなくタイの近隣諸国の仏教徒たちにとっても必ず良い機会になると考えました。
タイの近隣諸国である、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナムの東南アジア諸国も多くが仏教徒なので、皆がタイに集まって共に仏陀に祈りを捧げる素晴らしい機会になると予想したのです。
結果は予想通りだったのか、それとも予想を上回ったのでしょうか。
バンコクのサナームルアンには連日沢山の人が礼拝に訪れました。
期間は2024年2月24日から3月3日までで、1日に10万人以上の人が訪れ、前日で参拝者は100万人となりました。
1日10万人っていう数字も凄まじいし、100万人って数字が凄すぎる。
バンコクでのの式典の後、仏陀の骨はチェンマイに移されました。
私はチェンマイで参拝しましたが、私が訪れた日の参拝者総数は88千人だったそうです。
もう数字が大きすぎてどんな感じなのか全く想像出来ませんが、後から後から次々に人がやってきて延々と列が長くなっていきました。
参拝の列に並ばずに、道端に座ってお祈りする人も沢山いました。
こんなに沢山の車イスは病院でも見たことないってくらい沢山の車イスのお年寄りが熱心にお祈りしている姿もあちこちで見られました。
会場では記念品が無料で配られ、お水やお花も無料で配られていたようです。
駐車場も無料で、駐車場から会場までは無料の送迎サービスもあって、仏陀をお迎えするために、また参拝に訪れる人のために、万全の配慮を心がけるタイ政府の心意気に胸打たれました。
チェンマイは今日(2024年3月8日)までですが、日増しに参拝者数が増えているために、当初予定していた公開時間より朝も夜も延長してなるべく多くの参拝者を受け入れる態勢を整え続けているそうです。
↑これはチェンマイに仏陀の骨が到着した時に行われたパレードで使われた山車です。一番上の部分に仏陀の骨が置かれていました。
東南アジアの仏教には「タンブン」という徳積みの概念があります。
この考えは輪廻転生と関係していて、神への徳積みは悪いカルマを洗い流して輪廻転生を断ち切ってくれると考えられています。お寺に行き、仏陀や僧侶に祈りを捧げることが何より素晴らしい徳積みとされているので、今回の出来事は東南アジア諸国の仏教徒にとっては大変素晴らしい徳積みの機会ともなったのではないでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子