とある日のこと。


長男が体育の授業でサッカーをしており、

仲間と衝突して頭を打ちました。


怪我は大したことありませんでしたが、

学校側は念のため,息子を保健室に送りました。


ちょうど通りかかった学年主任の先生が、状況を知り、息子を保健室に送ってくれることになったそうです。


学年主任の先生はイギリス人なので、会話は英語でなされます。


保健室に行く途中の道、


学年主任の先生は息子に突然真剣な顔で


Where are we?

 (ここはどこ?)と聞いてきました。 


息子の頭の中は「???」


ここはどこって?

ここが学校なのは当たり前だから、

この今立ってる場所のこと?

けれど今歩いてるから常に場所が移動するし…

国を聞かれてる?え?なになに?


大混乱の息子はアレコレ考えながら黙ってしまいました。


しかも相手は学年主任。


挨拶以外にほとんど話したことのない先生。

冗談なのか真面目なのかもよく分からないこの状況に息子は何も言えませんでした。


息子が無言でいると学年主任の先生は次に


What is your name? 

(あなたの名前は何?)と聞いてきました。


僕の名前知らないのかな…??


「……Taigo…」と答えると、

学年主任の先生は頷いて


「頭を打つと記憶が飛ぶ人がいるから聞いてみた」と言ったそうです。


学年主任のまさかの答えに息子はまたまた何も言えなくなりましたw


息子は家に帰ってからこの話を「意味がわからなくて難しかった」と私に話してくれました。


最初は「ここをどこだと思ってるんですか?」って意味にも感じられて、怒られるのかな?ってちょっとドキドキもしちゃったそうです。


息子の頭の中がグルグルしてるところを想像したら本当に面白い話です爆笑


私たちは日頃、共感力を使って、会話します。


「こういう話をしたいのかな?」って相手の気持ちを汲み取りながらコミュニーケションをはかるんですね。


多言語だと母国語より共感力が使いにくいことが多々ありますが、それでも今回のこの先生のアプローチはかなりフェイントが効いてますw


私もその経験あるなーって思いました。


イギリスに住んでいた時は真面目に冗談を言ってくる友達がいて、「真面目な話してるんだな」って思ってこっちも真面目にうんうん頷いてたら、友達が不思議そうな顔してて、後から「あ、ジョークだった!」って気づいたこと何回もあります^^;


欧米諸国ではウィットに富んだ会話が出来ることが社会性の高さにも関係しているなんて言われたりもしてて、私たちには理解しにくいユーモアセンスがあるなって思います。


インターナショナルスクールにいると、本当に多種多様な人種が共存しているので、そこで育つ子供たちは自然にグローバルなマインドに育つと思われ、息子のこの先が今から楽しみです^_^


最後まで読んでくださってありがとうございました。

愛と光を込めて


長谷川陽子