修行の話において
「師は弟子のカルマを背負う」
という話があります。
低い意識の弟子を引き上げるために
師匠は弟子の悪いカルマを引き受ける
と、このように言われております。
それが実際どのようになされているかという話を
親子で説明することができます。
親は子を叱ります。
大抵の場合において
子は叱られたことに感謝をしません。
むしろ余計なお世話
有難迷惑と感じてしまったりもします。
親は子供には見えない領域を見ているからこそ
子供に苦言を呈します。
子供は見えないからこそ
素直にやろうと思えません。
時に親は自分では言いたくないようなことを言わないといけないかもしれません。
ここが
師匠と弟子の関係性に似ています。
師匠は外の世界では
賢者、聖者と尊ばれている存在だったとして
外の世界の人には
言わないようなことを弟子にだけいうのです。
弟子だからこそいうのです。
けれど弟子に受け取る態勢が出来ていないと
「師も人間なんだ」と違う受け取り方をしてしまいます。
弟子の成長を願っているからこそ
自分が汚れても良いから
自分を下げて曝け出すのが師匠です。
もしもご自身の師匠がそういう人であったなら
その人を蔑むのではなく
どうぞ敬意と感謝を持ってくださいね。
世界大調和の一助とならんことを願って。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子