ある女性が子供を産みました。


慣れない初産で疲労困憊

身繕いもしていない状態のところに


彼女のお母さんが初孫の顔を見にやって来ました。


のですが、お互い機嫌が悪くなって

喧嘩別れのようになってしまいました。


何があったのかと言いますと


彼女は満面の笑みで大喜びをするお母さんを想像していました。


ところがお母さんは自分の娘を一瞥して

「太い足ね」と言ったそうなのです。


開口一番それかーい。


それ今言わなくても良くない??


太い足なのは知ってるし…


娘は複雑な気持ちになってしまいましたとさ。


こういう話ってよく聞きます。


お互い想い合っているのですが

領域に踏み込み過ぎてしまう。


当然得られると思っていた想像が裏切られる。


・・・


今度は私の話ですが、

私も出産時にこんな記憶が残っています、


タイで子供を出産した時に

空港に迎えに行きました。


父は仕事で忙しくしてる人なのにも関わらず

わざわざタイにまで会いに来てくれたので

それはとても嬉しいことでした。


ワクワクして空港の待ち合わせロビーで待っていました。


そして入国ゲートから出て来た父は私を見て


開口一番


「しばらく見ないうちにタイのおばさんみたいになったな」と言いました!


…うん、傷つきましたよ。


父と感動の再会を想像していたから余計に。


気持ちが追いつかずに

どっと疲れが押し寄せたのを覚えています。


その時のお互いの気持ちを考えてみると次のような感じだったのかと思います。


《娘の心中》

⭕️ポジティブ

わざわざタイまで来てくれて嬉しい

きっと父は満面の笑みで迎えてくれるはず

父に甘えたい

❌ネガティヴ

産褥期でボロボロ

冷房の強い空港で何時間も待って調子が悪い

老けが気になる


《父の心中》

⭕️ポジティブ

娘に会える喜び

孫に会える喜び

❌ネガティヴ

娘が海外に暮らしていて心配

娘が幸せにやれてるか心配

仕事が忙しい

時間を割いている


こんな感じでお互いの中に

ネガティブとポジティブが入り混じっているのです。


ここでポイントなのは

お互いがお互いを思い合っていること!


傷つけ合いたいわけじゃないこと!


けれど出し方間違えると

相手にネガティヴをぶつけることになってしまいます。


特に身体的なこととかは

自分じゃどうしようもないことだったりするので

本当に注意が必要です。


言葉は気をつけないといけません。


何故なら、一度言われたことは一生残ります。


親は時として、

「自分の子供には何を言ってもいい」と

考えてしまいがちですが


子供にも羞恥心はあります。


むしろ親の言葉によって

羞恥心が生まれたりもします。


親は子供を心配するあまり

キツめの言葉を使ってしまったりしがちですが


子も他者です。


親しき中にこそ礼儀あり


言葉を気をつけて、

何より自分の考え方を気をつけて


お互いに愛を持って生きていきたいですね^_^


最後まで読んでくださって

ありがとうございました。


愛と光を込めて


長谷川陽子