息子の通うグリーンスクールpanyadenでは
学年末の発表会をブロッサムディと呼びます。
ブロッサムというのは発芽のことを言うらしく
若い芽たちが育ったことをお祝いするということですね。
ブロッサムディのお昼はポットラックで
父兄も食べ物を持ち寄りで
みんなでピクニックをします。
実はpanyaden、
以前はもっと元ヒッピーみたいな親とか
アーティストな親とかLGBTの親とか
面白い人が沢山いて、
その時はポットラックも
ものすごく気合が入ってたんです。
料理の万博みたいになってて、
しかも自然思考の人たちだから
ベジタリアン料理がいっぱい。
大きなピクニックシートを広げて
世界中の人たちと語り合いながら
色んな国のご飯を食べるのは本当に楽しかったです。
ところが、コロナ禍の
生徒数の激減がキッカケに
対策を講じねばならずだったのか
突然panyadenは学校の方針が変わって
アカデミックな要素が増えました。
(コロナ前から少しずつ方針を変えようとしていたのかもしれません)
「グリーンスクールだけどちゃんとお勉強もする」
ってことで再び世界中から人が集まり始めました。
それと共に
学校の中の雰囲気も変わりました。
先生もかなり入れ替わったし、
生徒も入れ替わりました。
それが顕著に表れたのが
ポットラックで持ち込まれる食べ物でした。
忙しくて手作り出来ない親が
既製品を持ってくることはありますが
それでも選ばれるものは
健康に気を使ったナチュラルなものとか
見た目の美しいタイの伝統的なオヤツとか
フルーツとかでした。
ところが前々回のポットラックでは
自分の目を疑いました。
テーブルの上には
デリバリーピザや
ケンタッキーフライドチキンの箱、
箱買いされたポッキーが
並べられていたんです。
私は昔の美しさを知っているだけに
正直悲しい気持ちになりました。
発展途上国に突然スターバックスが出来て
景観が壊れたとかたまにニュースで聞きますが、
そんな感じの気持ちです。
デリバリーピザやケンタッキーが悪いわけじゃない。
もちろん、親だって暇じゃない。
平日の忙しい中
仕事を休んで行事に参加してるだけでも
みんなよく頑張ってると思います!
けれど、
良い風習が廃れていってしまうのは
人の意識がなせる技ですから
「人の意識」って放っておいて保たれるものじゃないんだなと気づきました。
まずは自分から!
ちゃんと意識を持ち直そうって思いました。
実は私も最近は手作りせずに
フルーツやタイデザートを買って持って行っていたのですが
今回のブロッサムディのためには
チョコレートブラウニーを焼くことを決意!!
(白砂糖不使用w)
夫は「ガトーショコラを焼きなよ」と言ったのですが
ガトーショコラは結構大変なのよ。
買えばあっという間、
失敗しない。
見た目もキレイ。
安心安全。
手作りは気を使う。
みんな食べてくれるかな?って心配もある。
けれど、そう思っているのは自分だけじゃないことにも気づける!
誰かが自分の作ったものを「美味しい!」食べてら人がいたら嬉しいし、そこから会話が生まれたりします。
↑ガトーショコラの簡易バージョンってことでブラウニーに初挑戦しました。
本当はラム酒に漬けたレーズンを入れたかったんだけど、甘党の家族から「何も入ってないのが一番美味しいから好き」と言われてシンプルなブラウニーになりました。
それで持って行ったら、
どうやら私と同じ気持ちだった人が沢山いたようで
今回は既製品の箱が積み上げられることはなく
たくさんの手作りが並んでいました✨
既製品が悪いわけじゃないけれど
やっぱり手作りに勝るものなし!
人の想いが込められたご飯は
あたたかくて美味しいです。
美味しい手作りご飯が並んでいるだけで
空気が緩んで場が和やかになるから不思議です^_^
因みに、
ポットラックのビュッフェに
並んで戻って来た息子のお皿には
大量の私のブラウニーが!!
子供って愛おしいなぁ
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子