前回チラリとお話ししたように


若い時お笑い芸人だった過去があるのですが、


もう少し突き詰めて言いますと

お笑い芸人だった自負はなく

お笑い芸人に付き従って学んでいた過去がある

と言ったところです。


テレビでお笑いを見ていると

お笑いの好き嫌いの傾向はあるかもしれませんが


お笑いに求めるのは安らぎかと思います。


仕事や生活で疲れてささくれ立っている神経を

何も考えずに笑って緩めたい…。


そういう立ち位置がお笑い芸人だと思います。


けれどお笑い芸人側からしてみたら

売れるか売れないかが死活問題に関わるわけです。


私がいた芸能プロダクションでは

毎週一回お笑いのネタ出しが行われていました。


それが全然笑えない雰囲気で行われるわけで。


そういう雰囲気をぶち破る

底抜けにバカ丸出しの一発芸人もいれば


笑いを哲学するタイプがいます。


私は前者にはあまり興味がなくて


後者にはもはや自分には絶対ない才能を感じたので、

こんなところに私がいるのは失礼だと思い

早々に辞めました。


芸能界は売れたらナンボなので

面白ければそれでいいところもあります。


私は天然キャラ的な売り出しを求められていました。


けれど自分が求めたのは笑いを哲学する人。


哲学を笑うってすごいこと。


相当頭良くないと出来ませんし。


だから辞めたのに20年以上経った今

自分がヨガ哲学を教える立場になっているのが

なんとも不思議な話です。


それでもやっぱり

哲学的に笑わせていた人には

未だに脱帽します。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

愛と光を込めて


長谷川陽子