「首長族に会いに行こう」
私の仕事の下見の旅に息子を誘った言葉がこれでした。
息子は「嫌だよ気持ち悪い!」と言いました。
息子は自分と違う姿形に恐怖を抱いたのです。
首長族の人たちは
先祖代々首を長くしてきました。
首を長くするためには
子供の頃から金の輪を一つずつ首にはめて
少しずつ長くしていくのです。
ハッキリ言って首は伸びません。
無理やり首を伸ばすためには
骨と骨の間がスカスカになるので
子供の頃から金の輪で首を伸ばし支え続けた首は
もはや自立することは出来ません。
私「もし自分だったらどう?」
息子「絶対嫌」
息子のように思う人はたくさんいます。
外の世界に行けば奇異の目で見られ
普通の職にもつけず
村から出られない。
学校も村の中の学校なので
最低限の教育ゆえに
可能性も他の人のようには与えられません。
ですから、
私たちの世代からは
首長離れが起きています。
つまり自分の子供に金の首輪をつけないのです。
首長族の村に行くと
親は首長族だけれど
子供は普通の子という風景をよく目にします。
昔の世界が隔絶されてる状態なら
当たり前に風習を受け入れていたのでしょうが
今はテレビがあります。
インターネットがあります。
外の文化が首長族の村にも流れ込んできます。
外の世界は華やかに見えるし
可能性に満ちて見えるからこそ
首輪ん取り外したくなったのでしょう。
首長族も同じ人間なのです。
見た目は奇異に感じても
話せば同じ人間。
同じものを見て笑い
喜び分かち合えます。
息子にはそれを感じて欲しいと思いました。
自分との違いを見て
世界を感じて欲しい。
そこまで話して息子も首長族に会いたくなりました。
首長族に会いに行こう。
長谷川魔法学校アドバンスで
最後の首長族の村を訪れます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて
長谷川陽子