次男のチサト5歳。
ここ数週間のうちに学校でトラブルが頻発していました。
私は今月1ヶ月、
仕事が多忙で週6で講座をこなしており、
自分も今月を乗り切ることに少し必死になっておりました。
夫が子供を見ることはできても
子供のメンタルのケアまでは出来ません。
それで送り迎えの時に夫は先生から
「今日お友達のことぶっちゃったんです」
翌日は
「クラスの中でチンチンを出しちゃったんです」
その翌日は
「お友達の顔にペンで色をつけちゃったんです」
と毎日のように何か言われ続けたそうです。
そんな日々が続き、
息子も「学校行きたくない」って毎朝言っていました。
息子のシチュエーション
息子はインター校に通っています。
学校の言語は英語、タイ語。
息子の第一言語は日本語で、
タイ語は少し話せるけれど、英語はまだまだです。
今は幼稚園年長さんなのですが、
クラスの中には英語が流暢な子達が沢山いて、
コミュニケーションが取れない息子は疎外感を感じていました。
それは知っていたのですが、
こればかりはインター校に通う多言語の子供の宿命。
(長男もそれを乗り越えて、今では英語がとても流暢に話せて学校生活をenjoyしてます。)
先生達も息子のケアを本当に良くしてくれていて、息子も先生達のこと大好きだったのに、この数週間は「先生に怒られてばかりで行きたくない」と申しておりました。
↑
けれどこれも息子の目線からの話で、先生は怒ってるわけじゃなくて真剣に話してるんです。
例えば息子がブランコを捻って遊んで危なかったりした時に先生は真面目に諭します。
いつもならまっすぐ先生の話が聞ける息子ですが、全体的にやさぐれモードに入っているから受け付けられなかったんだと思います。
また、英語でコミュニケーションが取れない息子はちょっかいを出してお友達の気をひこうとしていました。
それが周りの子からしてみると、いわゆるウザ絡みになってしまっていたようです(泣)
問題が発生してる時の先生の空気感って子供でも分かるんですよね。
子供からすると結構辛い。
もう学校休ませる??
先週の金曜。やっと仕事を一区切りつけられて学校にお迎えに行った時に、先生と話しました。
そしたら、一人の女の先生が
「今日は便器の外にオシッコをした」と。
なんかちょっとイタズラでやったっぽい感じの言い方をされたので
「うちの子そういう種類の悪さしないんですけど、、、アクシデントじゃないんですか?」と言ったのですが、先生は「理由を聞いたけど答えなかったから、何考えるか分からない」と困った顔で仰られました。
それ聞いた時はもし本当にメンタルが詰んでて衝動行動としてそれが行われているんだとしたら、それはもう学校行かせない方がいいかもと私も軽く思い詰めました。
学校でコミュニケーションがうまく取れていない状態で耐え続けるより、私が家で英語を教えた方がよっぽど有意義かもって。
そう思って、とりあえず息子にトイレの件を聞いてみました。
息子「便器にしてたけど失敗した」
そうだよね。
私「それ先生に言ったの?」
息子「なんて言えばいいか分からない」
私「ソーリー。バイ アクシデント」
息子「ソーリー。バイ、、、」
私「アクシデント」
息子「アクシデント」
私「わざとじゃありません。ごめんなさい。ソーリー、バイアクシデント。」
息子「そう言えばいいのかー」
それをキッカケに
その週末は息子と沢山沢山お話ししました。
そしたら出てくるわ出てくるわ。
言葉にできなかった鬱屈を辿々しく少しずつ出してくれました。(本当に一人でよく頑張ったねー泣)
私が学校で頑張ってほしいこと3つ
学校に行く前に、息子に「これだけ守れば悪いことにならないよって」3つの話しをしました。
①仲良くない人のパーソナルスペースに入らない。
コミュニケーションがちゃんと取れていないお友達に馴々しく触っちゃダメ。相手はあなたを敵なのか味方なのかわからないからコワイと思って拒絶します。
②失敗しちゃったら「失敗した」と言う。
いつも出来ていることが出来ていないと、大人は「どうしたんだろう?」って違う心配をし始めます。単純に失敗したなら「失敗した」と伝えれば理解してくれます。
③先生が話してる時は静かにする。
先生は「先生が言ったことをやってほしい」と思っています。クラスの中で英語で説明されると、分からなくて飽きちゃいますよね。けれど、飽きたからってあなたが騒ぐと他のお友達が先生の話が聞こえなくてあなたが騒ぐのを嫌がったり、あなたと一緒に騒ぎ始めたり。
そしたら先生がすごく困って、あなたに注意をします。
もし飽きたとしても静かにしとく!!
これだけ守っとけば、
先生から怒られることも、友達と喧嘩になることも格段に無くなるから!って伝えました。
息子も私に約束してくれました。
息子の決意
そして月曜日の朝。
学校に行く車の中で突然。
息子が静かに強い目で前を見ながら言いました。
「僕、もう手は出さない。」
「僕の外の見た目は人間。けれど内側はみんなより強い。だから触ったら簡単に吹っ飛んじゃう。だからもう触らない。」
と、どこかのスーパーヒーローのようなことを言い出しました。
「そうだよ。ちーちゃんは強いんだから、そのパワーをお友達を泣かすために使っちゃダメだよね?」と私も言うと息子はさらに
「僕のこのパワーは地球のために使う」と。
なんてことだ。
こんな三次元的なドラマを抜けたかと思ったら、
こんな壮大なドラマにシフト出来るなんて。
超越力がすごい。
本当に見直しました。
そして強い意志を持って登校した息子。
下校時間に迎えに行くと男の先生が私のところに飛んできて
「今日のチサトはすごかった。全てがパーフェクト。ここ数週間から打って変わって別人のようでしたが、何があったのですか?」と聞かれたので、
私がした3つのお願いと彼の決意を話すと、
先生の目はキラキラと輝き
「チサトは最高だ!!彼の思想に触れられて僕も幸せです」と喜んでくださいました。
帰り道、息子に「どうだった?」と聞くと
「上手に出来た。」と返事が返ってきました。
私「今日は一日中、ちーちゃんのこと考えてたよ」
息子「僕もずっとお母さんのこと考えてた。お母さんが悲しくならないようにちゃんとやったよ」
だって。
私「それで楽しく過ごせたの?」
息子「うん!」
私「明日からは学校楽しく行けるの?」
息子「うん!」
となりました。
よかったーーーー。
子育てって大変だけれど、
向き合えばそれだけ素晴らしいギフトも沢山あるものです。
私も親として未熟ゆえ、親子共に成長していきたいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子