10代の頃にバックパッカーになって世界を放浪していました。
私は観光地にはあまり足を運ばずに(貧乏旅行だったので)
主に東南アジアの貧困層に身を置いて、
その人たちと共に生活をしたりしていました。
最近、私が住むタイのチェンマイでは雨が多くて、
たまにドブの匂いが上がってきます。
子のドブの匂いをかぐと思い出すのがインドネシアのある人々のこと。
インドネシアにはドブの中に生活する人々がいました。
息をするのも堪えられないドブの水を生活に使うのです。
その水で頭と身体を洗い、衣服を洗い、ろ過して飲料水にもするのです。
もう考えただけで吐きそうになる劣悪な環境で生きているのは何故か。
貧しさゆえに引っ越せないからです。
そしてその土地は先祖代々受け継がれた土地でした。
昔は自然が豊かな美しい水が流れる土地でした。
けれど近隣の衣服の工場が沢山建ち、工場が汚染水を排出し続けやがて水は汚れていきました。
工場は先進国の大手服飾メーカーがインドネシアに工場を作ったもので、
政府はメーカーからお金を沢山もらっているので見てみぬふり。
住民たちは何の保証も得られずに、その環境に堪え続けているのです。
そういう人たちの眼は落ちくぼみ、希望の光を見出すのがとても難しいです。
世界には私たちが想像も出来ないし、理解も出来ない(したくない)
劣悪な環境に生きている人たちが沢山います。
私たち日本人は本当に恵まれていて、
そういう人たちを見て嫌な気持ちになる必要すらなく幸せに生きられています。
仏陀のお話の中で、仏陀がまだ釈迦国の王子様だった時、
王様は、「病の人」や「老いている人」「死んでる人」などの「見ると心に苦しみを生み出す」数々の災厄の元を
王子の目の前から隠しました。
見えない様にすることで、気づかずに、それについて考えずに、幸せに生きさせてあげたいと
王様は思ったからでした。
見えなくても、やがて気づきますよね。
だって「死」や「老い」は全ての人に平等に降り注ぎますから。
なぜ霊性修行があるのか?
それは自分が当事者になって苦しみの渦中に立たされてからでは遅いからです。
私たちが健康で健全な時にそれらを見つめることにより、生まれるもの。
それが慈悲です。
この慈悲の気持ちを自己の中に生み出すことが、
私たち人間が高い意識レベルを持って新しい世界を創造する鍵なのです。
誰だってドブの中には生きたくありません。
その生き方をしている人を見て苦しい気持ちになって目をそむけたくなるのは当たり前。
まずは見ること。
そして問題を見ると大抵の場合は、問題提起して、誰かのせいにして、
誰かを攻撃することで自分を正当化したくなります。
それでは心はおだやかになりません。
やるべきことは慈悲の心を持つこと。
世界の問題を問題としてあげ連ねる前に、一人一人が心を成長させることが大切なのです。
これは3次元の問題とは全く別のところにある話なので、理解できない人も少なくないかもしれません。
もし、この話をもっとちゃんと理解したい方は、私の講座にいらしてくださいね。
数ある講座のなかでどの辺が該当するかと言いますと、
「聖なるハートにアクセスする神秘魔法講座」と「オンライン魔法講座」が該当します。
「聖なるハートにアクセスする神秘魔法講座」は10月25日開始です^^
ヨガの世界では「わたしはあなた あなたはわたし」と教えます。
この世界の全ての人に希望の光が射すように。
私たち一人一人が出来ることは、感謝して慈悲の心を持つことです。
人類の夜明けのために。
全ての人が苦しみから救われますように。
最後まで読んでくださってありがとうございました
愛と光を込めて
長谷川陽子