仕事をしているお母さんはいつもギアの入れ替えをしています。

 

通常、ギアってローギア(低速)トップギア(高速)って加速させていくか

 

ニュートラルって惰性で動くか止まるかみたいなものですが

 

仕事にトップギアで、家に帰ったら子育てにトップギア。

 

逆方向に走ることの出来る車の如く、

 

また片方はオフロード専用で、もう片方は水陸両用みたいな

 

全く性質の異なる領域を走るギアを操っている生き物です。

 

異種技能です。

 

職場ではヒールをカツカツさせて会議では雄々しくプレゼンしてメチャ働きマンなのに

 

家庭ではエプロン付けて子供とアンパンマンを歌いながらオムライスに旗をたてている。

 

だからたまにギアチェンジが上手くいかなくてパニックになるのは当たり前だし

 

頻繁にコックピットでメンテナンスのために温泉につかったりマッサージに行ったりも必要なわけです。

 

考えれば考えるほどお母さんってすごい生き物。

 

若くてキレイにしていたのに子供が出来たら、それらすべてを捨てて子供に捧げるのだから。

 

子供が育って手を離れる頃にはオバサンになってて、若さは取り戻せない。

 

自分が若いころ見ていたオバサンたちに自分が向かっているけれど

 

葛藤しても仕方ない。

 

だってそこには育てるべき対象である子供がいるのだから。

 

子供が出来るまで人は子供のままでいられます。

 

子供が出来ると強制的に大人にならざるを得ないです。

 

子供がそうさせてくれるわけです。

 

そうやって人は成長していく生き物です。

 

女に生まれるということは2つのトップギアを操るという類まれなる挑戦をしにこの世に生まれてきたとも言えるのです。

 

ところで男の人であろうが、小さい子供の子育てをしていなかろうが、

 

全ての人に挑戦権はある世の中です。

 

方法はいろいろありますから。

 

不思議な2つのトップギアを操って、頑張れお母さん!

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

愛と光を込めて

 

長谷川陽子