「青に、ふれる」っていう漫画があります。

https://comic.k-manga.jp/title/44657/pv


主人公の瑠璃子は顔に大きなアザがあって、瑠璃子のお母さんは「磨けば光る」と言って、瑠璃子を前向きに明るく育ててくれました。


カバーメイクで隠す、レーザー治療を受ける、などの選択肢もありますが瑠璃子はアザを隠すことなく生きてきました。


初対面の人はまず瑠璃子のアザを見て驚きます。


瑠璃子は周りの人に気を遣わせないように生きてきました。


他人はおろか、友人や家族にまで。


そんな時に、初めてある人と心を通わせ、自分の内側で起きている色んなことに気づき始めます。


笑いたくなくても笑ったり


例えモヤッとしても変な空気にならないように冗談で返していたことで


知らず知らずのうちに自分で自分を孤独にしていたと気づくのです。


それが生きていく上で必要な事だったとしても、加減が掴めなくて過剰に意識が働いていたと知りました。


今までは


本当の自分は見せてはいけない。


本当の自分は誰にも分かってもらえない。


そうやって自分の殻に閉じこもって自分を守るつもりが、本当は自分で自分を諦めてしまっていたと知るのです。


孤独は自分の内側からやってきます。


他でもない自分が自分を一番大切にしてあげなければ、内側は冷たいまま。


心を豊かにする方法。


それは自分で自分を認めてあげること。


自分で自分を愛してあげること。


登場人物の心理描写がとっても丁寧で、


主人公を通して、読んでいる私たちも自分のことを考えさせてくれる秀作です。


登場人物の中には、無神経なことを言って人を傷つけてしまうような人も出てくるのですが、「人のふり見て我がふり直せ」って気持ちにさせてくれて、それもまたよしです。


まだお話は途中なので、この先どうなっていくのか楽しみです^_^


最後まで読んでくださってありがとうございました。


愛と光をこめて


長谷川陽子