若いころ、某大手芸能事務所にてお笑い芸人をしておりました。
実際のところ、お笑い芸人を目指していたわけじゃなくて、
女優を目指していたのですが、オーディションに行ったら合格して
初日、「これで私も鈴木保奈美♪」とウキウキで芸能事務所に到着すると、
「あ、君こっちじゃないから」と何故か連れていかれたのはお笑い芸人の詰め所。
「え、私違います・・・」と言ってみたのですが「大丈夫、大丈夫、君充分面白いから」と
問答無用君にお笑い芸人としての道を歩むこととなったのでした。
それから先輩の兄さん方から
「女のツッコミってあまりいないから、ツッコミ目指せば?」
と言われ、
「ツッコミ方がわからないんですけど」
と言うと、
「これから毎日の生活で僕らがボケまくるから、君ツッコミなさい」
と、んなアホなみたいなこと言われ、
それから、私のツッコミ虎の穴がはじまったのでした。
ファミレスに行ったら
「砂糖かシュガーとって」
と言われ、
「はい、どうぞ」
と普通に渡すと
「ってバカ!」「ボケな自分!」「なにスルーしとんねん!」と多方向からいっぺんに突っ込まれるんです。
「えー-、分かりませんでしたー。」
「ちゃんとアンテナ張っとかないといかんよ!どこにボケが落ちてるか分からないんだから!」
「いいか、今から兄さんがお手本見せるから、よく見とき!」
「あら砂糖にシュガー甘いのがお好き、ってコラ!コラコラコラ!ってすべってるやないかい!!」
私爆笑
「笑ってるがな!!あはははちゃうがな!」
みたいな日々が続いたのでした。
ツッコミってむずかしいですよねw
あのころに得たスキルを通して活用させてもらってます。
人を笑わせるという本来の役割はちゃんと果たしているからアリかと思います
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光を込めて
長谷川陽子