今回のRYTにAちゃんという女の子が参加してくれました。
RYT中にはサットサンガという心を開いて話し合いをする時間があります。
その中で、Aちゃんにまつわるとても興味深い出来事がありました。
心のことについてディスカッションを重ねている時に、Aちゃんの頭の中が真っ白白になっていて思考停止状態になっているのが見えたんです。
それで、Aちゃんにどうしたのか聞いてみたら、
Aちゃん曰くAちゃんは、
・人の言葉が耳から入って、それが脳の中で文字として見える。
・脳内のディスプレィに文字化された文章を読んで初めて理解する。
・脳内ディスプレイに反映されるのに時差がある。
・情報量が多ければおおいほど時間がかかる。
・ディスプレイに映し出されて読み取ってから思考が開始されるから、解析に時間がかかり、結論が出るのに更に時間がかかる。
・会議などで議題がどんどん進んでいき、会議中は何一つ答えられないが、会議終了後に意見が出てくるので、大抵採用されない。
っていうことが起きているそうです。
これすごくないですか?
喩えていうなら、薄型ノートパソコンのこの時代に、20年以上前に発売された後頭部がものすごい大きい初代iMacで太刀打ちしているようなもの!!
この話の凄いなと思ったところは、情報過多になったら脳はショートして強制シャットダウンが起きそうなものですが、
Aちゃんの脳はただの処理速度が遅いコンピューターのように淡々と情報を送り続けるそうなんです。
それでね、その場にいる人に「同じような状態の人っていますか?」って聞いたら
なんと10人中4人が挙手したんです
マジか~~!!!
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ティーチャーズトレーニングをやっておりますと、「いかに効率よく伝えるか?」が常に課題になっていきます。
大切なことは理解させることですが、理解の速さはひとそれぞれ。
特に論理的な思考パターンを持つ人は結論を求める傾向があり、
感情的な人は自分が見たい世界を見ようとしてしまう傾向があります。
端的に伝えてしまうと、大切な行間が損なわれ、
伏線盛り込み過ぎると情報過多になり、大切なポイントが薄くなる。
5000年の古(いにしえ)の智慧を伝えるものとして、その場の状況に常に対応するように意識しております。
ですから、このようなリサーチ結果が得られるのは大変ありがたいことなのです
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それで結論から申しますと、
このようなシチュエーションに絶対的に必要なのは脳トレです。
現代人は古代人に比べて脳が活性化していません。
便利すぎる世の中が、知らず知らずに私たちの脳の機能を低下させているのです。
思考力も想像力も解析力も危機察知能力も全部低下しています。
古代にはノートブックがありませんから、師の教えは口伝で受け取り、記憶に留めないといけませんでした。
私たちはノートやスマホに記憶させて、自分が記憶しないでいるからどんどん脳が老化・退化していきます。
まずは脳をボーっとさせないように働かせましょう。
そして、もう一つ。
大切なことは思考することです。
「みんなが言ったから」に意味はありません。
自分で考える!!!
これ絶対です。
どんなに偉い人でも、例えそれが聖者でも鵜呑みにしてはいけません。
例えば仏陀は、真の言の葉を伝える人を選んでいました。
修行僧と、在家(家庭を持って生活しながら信心する人)と、外の信者には違うことを言っていました。
それは時として矛盾する内容でもありました。
つまりは理解のレベルで受け取る情報が違うということです。
ですからただ鵜呑みにするのではなく、自分の中で確証を持たないといけません。
この考えはもしかしたら、周りの環境に不調和を生み出すかもしれません。
けれど心の声に従って生きるより、自分の心の声をかき消して生きてきた結果であるならば、
もう一度自分との関係を再構築しないといけませんよね。
もしかしたら、今がその時なのではないでしょうか?
コロナのこの世の中、目を曇らさずに生きていくためにも
自分との関係性、そしてあなたを取りまく環境との関係性、ひいては世界との関係性を見直して見てください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
生きとし生けるもの全ての真の心の調和と平和を祈って。
AUM
長谷川陽子