仏陀と2人の弟子の話です。

仏陀と2人の弟子が菩提樹の下に座っている時に、そこにいた弟子が仏陀に尋ねました。

「師よ。私はいつニルバーナに達することができますか?」

それを聞いた仏陀は

「10回の生まれ変わりの後に」

と答えました。

その弟子は10回の輪廻転生の長さに絶望し泣き出しました。

そこにいたもう1人の弟子が「師よ、私はいつニルバーナ(涅槃・解脱)に達しますか?」と尋ねると、仏陀は

「十の千倍の生まれ変わりの後に」と答えました。

それを聞いてその弟子は

「自分もニルバーナに入れるのか!」と、喜びでいっぱいになり、飛び上がりました。

するとその弟子の足が地につかない内に、あっという間にニルバーナに達したのでした。

この話が象徴するところは「道とゴール」にあります。

最初の弟子は10回の生まれ変わりを「長い時間」と感じました。

つまり彼は「長い道の先」を見たのです。

けれどもう1人の弟子にとっては1万回の生まれ変わりの「時間は無」でした。

長い時間を費やさないといけないと感じているときは、時間を見てしまいますが、

結果のみを見ている時は、疲れも悲しみも憤りもないのです。

ですから達成されたゴールを見た弟子にとっては長い時間は存在せずに、すでにゴールに達した自分を見たために幻である時間を消し去り、満たされた神の状に達することができたのです。

私たちはついつい道を見てしまいますが、道を歩いている限り決してゴールには辿り着けません。

道を終わらせるためにはゴールに立つことです。

そのゴールがわからない人は、そもそも道すらも見つけていないかもしれません。

そういう場合は自己の内側に向き直って、自分の聖性を見て、真我や聖性との関係性の修復から始めましょう。

真我や聖性には不平・不満・憂鬱・失望・自己憐憫はありません。

切断された真我との通路を回復したければ、真我とに同調して、今にそのまま満足し、肉体や環境に調和することです。

調和のための最も有効な方法は感謝することです。

真我を見失っていた自分を認め、改めて真我を見つめ、

自分がそれを見失っていても、真我が常に自分を見守っていてくれたことに対して感謝します。

真我・聖性とつながり、正しい道を見つけ、歩み出してください。

道を自分で歩まねばゴールは見出せません。

その道は独りで歩んでいくものです。

なぜならそれは自己の旅だからです。

その上でゴールの明確なビジョンを創り上げてください。

そこから創造が始まるのです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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愛と光を込めて✨

長谷川陽子