「殿、利息でござる!」を観ました。

前情報は全く知らず、阿部サダヲ主演ということで観てみました。

 

涙あり笑いあり。

 

爽快な映画でおススメですキラキラ

「殿、利息でござる!」あらすじ


財政が厳しい仙台藩に重税を課されて苦しむ百姓や町人たち。
宿場町である吉岡宿の町人たちが、皆の生活を楽にするために、政府にお金を貸して利息を巻きあげるという計画を立てます。

失敗したら打ち首になってもおかしくないこの大それた計画を町民が一丸となって進めていくお話です。

 

 

日本で実際にあった無私の話


この話は実話が元になっているそうで、それを知っていたからとても関心しました。

所々に人情味あふれるシーンがあって、何度もこみ上げてくるものが有りました。

町の比較的裕福な人たちが有志でお金を集めて、

政府にお金を貸す。

けれど、還ってきた利子は有志たちに還るのではなくて、町民に振舞われるのです。

つまり、有志の出資者は出しっぱなし。

見返りを求めない完全なる無私の行いなのです。

ヨガの世界では見返りを求めずに行為に専念すること、

無私の行いをカルマヨガといいますが、

美しい日本のカルマヨガのお話というわけです。


私が、感嘆したシーンを一つご紹介します。

出資者有志の人々が集まって、決め事をするシーンです。

大肝煎「我らが金を出すのは、尊敬されるためでも、名前を売るためでもありません。自分が出資者であることは口外を慎みましょう。」

「…え?!」

大肝煎「道を歩くときはなるべく端を歩くのが良いでしょう。」

「そこまでせねばならぬのかのう…」

大肝煎「寄合では上座ではなく下座に座りましょう」

「…一生上座には座るなということでしょうか…」

大肝煎「はい、子々孫々にいたるまで。みなさんが金を出したことをハナにかける人はいないと思いますが、子々孫々になるとわかりません」

(大肝煎とは庄屋さんのことのようです)


まさにカルマヨガの精神ですキラキラ

他にもこんなシーンが随所に見られます。

そもそも、下々の者が上の者に上申すること自体が恐れ多いこととされる昔の日本での話。

ましてやお百姓が侍に上申して、それが吸い上げられるというのは本当にすごいことだと思います。

そんな日本の時代背景も一緒に楽しめる作品です。


登場人物も豪華!「殿、利息でござる!」

瑛太と阿部サダオのかけあいから始まり、

寺脇康文が出てきて「おっ」となり、

まさかのきたろう!(好きなんですw)

西村雅彦も出てきて、山崎努、竹内結子、

更には妻夫木聡まで出てくる豪華キャストっぷり。

松田龍平の蛇のようなぬらっとした演技も快演。

堀部圭亮が演じる人情味ある代官や、

気品高い草笛光子の縁起が際立ち、

話に引き込まれていきました。

それで最後に「重村である!」と登場するお殿様がなんと羽生結弦!

終わってエンドロール観るまで気づきませんでした。

 

興味が出て人はどうぞ観てみてください^^

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

愛と光を込めてラブラブ

 

長谷川陽子