最近、芥川龍之介の「河童」を読みました。

この作品は芥川龍之介が人間社会を風刺した話です。

主人公は池で河童に出会い、河童の世界に誘われます。

河童たちは人間社会にそっくりでありながら、独自の文明社会を築き上げています。

河童の世界では、お産の時に父親が(母親のお腹の中の)子供に向かって、自分の子供として生まれてくる意志があるかどうか聞きます。

生まれてくる子供は自分の「言葉」で意志を持って生まれてくるのです。

(逆に子供が「生まれたくない」と言ったら子供はお腹の中から消えていなくなります。)

また、河童の世界では犯罪者に対する刑は言葉で執行されます。

例えば死罪を申し渡されたら、その言葉で河童は死ぬのです。

河童からしてみると、そういう強い言霊の言葉が人間社会では軽々しく相手に向けて投げられていることが不思議なのです。

人を呪う言葉を人に投げかければ、相手はその言葉から思い患いネガティブに侵食されて内側から死に至らしめられてしまう。

アフリカの呪術師などはいまだにこの手法を使っています。

言葉に鈍感になってしまった現代人たちには効き目がないように感じますが、この世は音で出来ていますから、言霊の波動が与える影響は強大です。

そんな当たり前のことを知らない人々を風刺する「河童」。

おススメです^ ^

最後まで読んでくださってありがとうございました。

愛と光をこめて✨

長谷川陽子