たまに妙〜に潔癖な時があります。
なるべく気にしないようにしてるのですが、汚れている(と思われる)所を触った手に、触った場所の感触が嫌な感触として残るのです。
それでも日本はどこもかしこも清潔なので、そんなに気にならないのですが、東南アジアは時としてガチで汚いので、それを気にしてると自分の潔癖魂がムクムクと湧き上がり、
例えば汚い(であろう)物を親指と人差し指で触ったときに、物質に触れたその二本の指だけやたら感覚が研ぎ澄まされ、他の指とは別の感覚を持ち続けます。
全神経がその二本の指に集中し続け、そこに「病原菌が付いているかも」と言う概念を発起させてしまった日には、最早何が原因かは分からなくても手を洗うまでその二本指への異物感が続きます。
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思い返すと子供の時に潔癖な子供で、他の子供とオモチャがシェア出来なかったり、アイスのまわし食いが出来なかったり。
例えば、トイレに行って手を洗っていない子が触ったオモチャについたウンチとかの菌が私の手に伝染っている様とかを想像してしまっていました。
一口ちょうだいと言われてあげたアイスについた歯型に謂れもない恐怖を感じました。なので、誰かがアイスを一口あげると言ってくれても、相手が自分と同じような感覚を持つことが怖くてアイスをもらえませんでした。
そのまま少しずつ大きくなってきて、抗菌スプレー持ち歩くとか、やたら手を洗うとかそっちには行かずに、この不便さを克服しようと思い立った私は
「気にしない!!」って決めて潔癖を克服しました。
「気にしない!!」だけだと気になる気持ちを止められないので、ショック療法的に、誰かとアイスを分け合ったり、地べたに座るとか、今までの私なら取らない行動を取り続けた結果、大したことじゃなくなったのでした。
その結果、
昔はバスの持ち手に子供がハナクソこびりつけてるのを見ただけで「バスの持ち手は一生持たない」と決めたりする自分だったのに、
ニュースでO157(病原性大腸菌)の保菌者が焼肉屋さんで菌ばらまいて大量食中毒に発展した事件を観た後に「今なら空いてるに違いない」と焼肉屋さんに行けるくらいにタフガイ(?)になりました^^;
更に言うなら
タイのピピ島の近くの島で海水シャワー(何の意味があるのか不明)のある安宿で長期滞在して水着で生活し続けて、水着の中が蒸れて変な湿疹が出来たり、
ケニアとタンザニアの国境で道路で寝たり、
インドのカルカッタのドミトリーで南京虫と寝たり、
インドのバラナシのばい菌まみれのガンジス川で沐浴して、雨季のぬかるんだ道で牛糞にまみれたりも出来る。
ずいぶんタフガイになったもんです。
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繊細さ。
こういう感覚は鈍感な方が生きやすい時もありますが、ある意味において特殊なスキルなのではないかと思います。
時としてそっちモードに入ると、自分で自分を興味深く観察していたりもします。
なぜならその繊細な感覚を捉えているのは、常人が見ていない領域を見ていることにもつながります。
「キレイ・キタナイ」で捉えると潔癖症になりますが、微細な感覚として捉えると目視出来ない領域、つまり不可視への扉にも繋がり、ワクワクさせられたりもして、
タフガイな自分と潔癖な自分の2極の自分を共存させている次第です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子