バンコクに帰ってきています。
バンコクの実家にはデカイ犬が沢山いて家を守っています。
大悟は犬たちと大の仲良し。
子犬の頃から一緒にいて子犬たちと育ったので、
犬たちも仲間だと思ってるのかもしれません。
↑レックと犬は主従関係。大悟と犬は兄弟。
↑(名前「キャオは日本語では「みどり」。
いつも壁に寄っかかっててる。)
ところで、一年ほど前に事故があって、母犬のマイロが車に轢かれて下半身不随となってしまいました。
発見した時はウチの巨大な池(沼?)の淵に落ちていて、見るも無残な状態でした。
↑出産直後のマイロ。まだ健康だった時。↑
歩けないし、下半身の感覚が一切ないから、一時はもうダメかと思いましたが、幸いなことに一命を取り留めて、今に至ります。
後ろ足を正座したように折り曲げて、前足で歩き下半身を引きずるように歩き廻る姿はなぜか座頭市を彷彿とさせられます。
引きずっている後ろ足が血まみれになるので、包帯を巻いたりしましたが、引きずり回って剥がれ落ちてしまうので意味がなく。
また排泄が全て垂れ流しなので、そこら中排泄物で汚いので掃除も大変だし、
後ろ足の傷にばい菌が入ることを懸念して、放し飼いをやめて室内で飼ってみたり、檻の中に入れてみたり、いろいろしてみました。
けれど、子供達と引き離されてなのか孤独なのか、ジャングルの中(庭なんだけどね。笑)を自由に散策できないからなのか、
哀しそうに泣き叫ぶのです。
ウチの犬たちには、人、蛇、オオトカゲなど外部からの侵入者を見張るという仕事があります。
清潔な室内の方が長生きできるだろうけれど、今まで役目を持ち、自然の中で伸び伸びと生きてきたので、室内で飼うのは可哀想で、庭の放し飼いに戻しました。
人間なら突然不自由な身体になって、自分の身に起きた不幸を嘆き、鬱々とするかもしれません。
けれど本人は他の犬と同じように今日も元気にパトロールしています。
バンコクに帰ってくると、マイロの身体を沢山掻いてあげます。
ほかの犬は自分の後ろ足でどこでもガリガリ掻くけれどマイロは後ろ足が使えないので代わりに掻いてあげます。
足が使えないから、泥だらけで汚いので、
本気でかいてあげると爪の中が真っ黒になります。
尻尾が触れないし、自由に飛び跳ね回れない分、ほかの犬たちより無表情ですが、
それでも喉を掻いてあげる時に
鼻を空高く突き上げるようにして首の前側を思い切り伸ばし、恍惚の表情を浮かべるマイロを見ると
バンコクにいる間はマイロの後ろ足になって気合い入れてかきまくってやろうと思うのです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子