魔法学校の生徒さんYさんの話です。

Yさんはカルマヨガから無私の行動を学びました。

無私とは「自分がない」状態。

自分の損得勘定を切り離して行為に専念することの大切さをカルマヨガでは教えます。

「これをしたら自分が損するんじゃないか」

「これをしたら周りから変に思われるんじゃないか」

そういうことを考えてる時は最大の善行は行えません。

「自分(自分に向かう思考)」を全て捨てて、相手に集中する。

相手に神を見て、奉仕させていただく。

これがカルマヨガです。

世界中の人々が私利私欲を捨ててシンプルに働くことが出来れば、世界は健全に機能します。

世界のその一歩はまず自分から始まります。

今回は、カルマヨガについて学び真剣に実践する、そんなYさんの話です。

ある日Yさんが

スーパーに車で買い物に行ったら、自転車が将棋倒しになっていて駐車スペースに駐車が出来なくなっているという状態に遭遇しました。

Yさんは、倒れていた自転車を黙々と全部直してから、車を停めまひた。

その時Yさんの車にはYさんのお姉さんが同乗していて、その一部始終を静かに見ていました。

そして車に戻ってきたYさんにお姉さんは一言「えらいね」と言いました。

それを聞いたYさん。

普段からカルマヨガを実践しているので、既に善行を行うことになんの躊躇もなく、すごく特別なことをした気もありませんでした。(自分の車の駐車スペース作っただけでもあるので。)

お姉さんは「えらい」と言ってくれたけれど、自分にとっては普通のことだったので「そうなの?」くらいにしか思わなかったそうです。

それでその話は一旦おわりまして。

そのあと買い物をしてレジに並んでいる時のことです。

Yさんの隣のレジでお金を払っているお年寄りがいて、お年寄りがらカウンターにかけていた杖がカウンターから滑って大きな音を立てて倒れました。

カルマヨギが身についているYさんは「あっ」と思い、反射的に拾いに動こうとしました。

ところがYさんとお年寄りはレジを1つ挟んでいて、拾いに行くにはカウンターを回り込まねばならず、やや微妙な距離。

さらにはちょうどお金を払っていたタイミングだったので、

Yさんは動かずに出来事をただ見ていました。

すると。

一緒にいたYさんのお姉さんが驚くべき素早さで、カウンターを回り込み、サッとお年寄りに近寄ると、杖を拾って「大丈夫ですか」と言ってお年寄りに杖を渡したのでした。

Yさんがお姉さんのとっさの、迷いのない行動に感動しました。

お姉さんを見ていたら、お姉さんは

「Yが自転車を起こしてるのに感動したから、私もやってみた」

と、言ったのでした。

その瞬間、Yさんはなんだかお姉さんと繋がった気がしたそうです。

Yさんは

「自分の行動が姉の行動に響いて、波動のように共鳴していくのって素敵だなと、心から思いました」
 
と、話してくださいました。

Yさんだけがカルマヨギで善行を積み続けていたら、Yさんだけが善人になっていきますが、周りの人達がみんなカルマヨギになって、みんなが善人になったら、それが普通になります。

善人なのが当たり前。

そんな世の中ってどうですか?

味気ない?笑

少なくともくだらない邪念で頭の中をいっぱいにする必要はなくなります。

人のことを無駄に批判する必要もなくなります。

何が正しくて何が正しくないのかわからずに生きなくてすみます。

世界の裏側で苦しんでいる人達に、自分は何も出来ないからと、嫌な気持ちだけど見て見ぬ振りをして生きるという選択もしなくてよく無くなります。

各々が各々の責任において、自分の思考を健全にし、健全に働けば、世界は今よりずっと善くなります。

自分だけが良ければ良いのではなくて、自分の周りの人達だけが良ければいいのではなくて、善悪の正しい判断を自分のハートから行い、それがどんどん広がって世界レベルに達すると、地球のアセンション(次元上昇)となるのです。

カルマヨガのポイントは

周りの人は関係ないということ。

自分が善いと思うことを自分のハートに従って行うのです。

それを行ってみた時にどんな風に感じるか。

感じてみてください。

あなたの家族やあなたの大切な人達は必ずあなたの変化を見ています。

イメージしてください。

あなたの行動の波動が広がっていく様を。

よき世界のために。

自分から始めましょう。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

愛と光をこめて✨

OM SHANTI 長谷川陽子