チャン島内内陸に川沿いの素敵なレストランがあります。

そのレストランの名物にボートに乗ってホタルを見に行くというサービスがあって、

チャン島に来たら絶対に外せないイベントの1つです。

船に乗って真っ暗な夜の川を上流に向かって登って行くと、川沿いのレストランやホテルのライトアップがとても幻想的で、なんだかカリブの海賊みたいでワクワクするんです✨

そしてクルーズの終点には無数のホタルがチラチラと舞っていて、まるで夜空の星のようでとってもロマンチックなのですラブ

自分の中ではチャン島アクティビティの1位2位を争う大事なイベントです。

それで今回も勿論そのレストランに行き、ナイトクルーズを心待ちにしていました。

ところが、ご飯を食べてボートに乗る段階になって突然レックが

「風が強いからチサトは乗せない」

と言い出したのです。

「大悟は?」

と聞くと

「大悟も行かなくていいんじゃない?」

と言うので、それでは大悟が可哀想だと思い

「大悟にはホタル見せてあげようよ」

と言うと

「じゃ、僕はチサトと残るから君は大悟と行ってきなよ」

と言われたのです。

え〜〜〜。。。

一緒に想い出を共有したい。。。

けれど、こういう時レックは必ず子供たちの体調を優先させます。

私は自分の行きたいを優先させるのに。

レックの方が母親の私よりよっぽど母親のようです。。。

それで、こういう時はいつも

私が行ってレックは残ります。

そしてこういう時レックは自分の感情をさっさと断ち切ります。

行きたそうなそぶりを微塵も見せないのです。

もはやそこには「行きたい」はありません。

私は行きたい。

あぁ行きたいとも。

けれど、レックが行かなくて自分だけ行っても正直そんなに楽しくないです。

願わくば一緒に行きたい。

けれどレックはバンコクから1000キロ以上の距離をずーーっと運転してくれて、、みんなと日本語でベラベラ喋り続けてる私に「ちょっとはこっちに気を使えよ」的な顔も1つもせずにいてくれてます。

なのに更に私だけが楽しむことは流石に心苦しくてできないです。

しつこいけれど本当は行きたい。

だけどあえて言いました。

「ちーちゃん私がいた方がいいだろうから、レックが大悟と行ってあげて。」

私も未練を断ち切り、まったくクルーズに興味がないような態度で言いました。

その言葉にレックは納得し、

こうして私が1人で残ることになりました。

(まぁ厳密にはチー様とだけど。)

取り残される寂しさと言ったらありませんでした。

もー顔が引きつってないか、みんなにバレて気使わせてないか、気が気じゃありませんでしたが、なんとかポーカーフェイスを装って見送りました。

永遠に戻ってこないんじゃないかと思ったけれど、(←大げさ)意外なくらいあっという間に戻って来ました。

みんなにはホタルのことは黙っていたので、驚きひとしおだったことでしょう。

以前、芥川舞子ちゃんも一緒に乗ったのですが、ホタルのサプライズに大感動して「これは女子なら惚れますね」と言っていました。

戻って来たら全員興奮してるのがわかりました。

だよねーーー。。。

レックも乗る前は何でもないような顔してたけれど、戻って来たら明らかにテンションが高くなってて、いたずらっ子のようなニヤニヤした顔で私に笑いかけて来ました。

冗談めかして「悔しいぃぃぃ。」「いいなぁ」って言えたらよかったんだけど、ガチ過ぎてそんなこと言えませんでした。笑

けれど!けれどとにかく。

レックがみんなと楽しんでくれて良かった。

それは心から良かった💖

だからいいのです。

そしてそんな隠された未練も寝て起きたらキレイさっぱり無くなっていて、

欲って執着させるけれど乗り越えたらなんてことないもんだなぁと実感。

と、いうわけで

私頑張って大人の階段登った話でした。笑

最後まで読んでんくださってありがとうございました。


愛と光をこめて✨

長谷川陽子