「自分のパートナーと本当に愛しあえてるか分からない」という方が時々いらっしゃいます。
「お互いの生活を尊重した結果すれ違っている。」
「付き合いたての頃のように2人で話すことがなくなった。」
「相手が自分を見てくれない。」
この話を聞くと思い出すのが義母の話です。
少し長いのですがお付き合いください^ ^
義母はフィリピンからタイに嫁いできたのですが、
フィリピンの大学に留学をしていた義父が義母に一目惚れしたのが2人のなれそめだそうです。
当時のフィリピンでは結婚は親が決めるものでした。
義父は大学を卒業してタイに帰ってから再度フィリピンに戻り、義母のご家族を通して正式に義母に求婚しました。
義母をご存知の方は納得すると思いますが、若い頃の義母は凄い美女でした✨
ミスユニバースと一緒に撮った写真を見たことがあるのですが、全然負けてなかったです。笑
そんな義母なのでフィリピンでも引く手数多だったのではないかと思うのですが、
かくして義母はタイに嫁ぐことになりました。
因みに結婚は完全に保護者の決定だったそうで、(本人曰く)義母の預かり知らぬところで決まったようでした。
当時は現代のように気安く海外旅行などできる時代ではなかったので、義母は嫁ぐまでタイを訪れたこともなく、一家に一台テレビがある時代ではないので、タイがどんな国かもよく分かっていなかったそうです。
飛行機でタイの空港に降り立った時に
義父の両親が蘭の花で埋め尽くされた車で
迎えに来てくれたそうです。
当時のバンコクは東洋のベニスと言われていて、道路より水路の方が多く、車よりも船が主流でした。
家は水路に繋がっていて川で行水するのが普通だったそうで、今のバンコクからはなかなか想像できない姿です。
そんな光景を見ながら車で家に到着したのですが、家の前に大きな湿地帯があって、車が家の前まで行けず、かなり手前に車を停めて湿地帯の泥の中を歩かなければ行けなかったそうです。
右も左も分からない知らない国に嫁いで来て、一張羅の白い服でいきなり膝下まで泥にだらけになりながら歩くことになったのです。
なかなかエキセントリックな経験じゃないですか?
その時、義母は
「さぁ冒険の始まりよ!」
と思ったそうです。
ここでネガにもポジにも転べるのが人間です。
冒険とおもえば楽しめるし
自分の運命を呪えば苦しむこともでき、
自分で自分の精神状態を作ることが出来ます。
義母はすぐにタイ国籍を取得し、
フィリピンに帰ったのはそのあと今まで一度か二度だけ。
更に当時のタイは英語を話す人もほとんどいないので、タイ語を話さないとなりません。
タイ語が全く話せない状態から数年で不自由なく暮らせるくらい話せるようになったそうですが、自分の祖国を捨てて身も心もタイに捧げたのです。
これが義母の話です。
これを聞いてみなさんはどう感じるのでしょうか。
今の時代に生きる私たちは自由恋愛が当たり前なので、その頃とは幸せの定義が違うのではないかと私は思います。
自由恋愛の今の時代においては
自由恋愛が絶対でお互いが愛し合っていることが何より大切と考えますが、
中近東には未だに親同士が結婚相手を決めて、会ったこともない人に嫁いだり
初潮を迎える前から結婚相手が決まっていたりすることも珍しくありません。(インドの有名な聖者でも10代の子供と結婚した人がいたはず)
そういう人たちは全員不幸なのでしょうか?
また「恋は盲目」なんていう言葉があるように
一時の恋愛感情の盛り上がりで結婚してしまって、熱が冷めてみたら相手の嫌なところが目について目について…なんてことだってありえます。
(情熱的な人たちが住む国、フランスでは離婚率が高すぎて最初から結婚しないという選択肢の人々が増えているそうです。つまり別れる前提ということでしょうか?これは霊的には低い発想です。)
幸せの形は人それぞれだし、
周りの人が幸せの形を定義づけて教えつけることはできません。
自分が不幸だと思えば不幸だし、
幸せだと思えば幸せなのです。
世界には沢山の人々がいて、
皆がそれぞれ自分の視点を持っており、
皆がそれぞれ違うシチュエーションを持っているので、
今回のトピックは簡単に一言で語れる話ではなく、全体的にスッキリしない大雑把な内容となっていることは否めません。
だからと言って全部をまとめ上げることをする気もありません。
じゃあなんのために書いているかと言いますと、
物事には別の見方があると感じるキッカケになるといいなと思いました。
もし、あなたが人と比べて自分の幸せを推し量っているのならば、考えて欲しいのは
あなたはあなたの幸せに対して責任を持たないといけないということです。
現在の私たち日本人は他の国の人に比べて比較的裕福で、自由です。
世界の他の国には未だに
顔を人前で覆っている女性や
親に売られてしまう子供や
自由に恋愛できない人などが
普通にいます。
人と比べるなら
隣の自分よりちょっと幸せそうな人じゃなくて
極と比べてください。
そうした方が見えてくるものがあるはずです。
私たちは幸せになるために生きていまるとも言えます。
自分で自分を苦しみに追い込むのはやめましょう。
状況が整わずに一時苦しむのは仕方ないとしても、自分から苦しもうとせずに、楽天的に生きてください。
みなさん一人一人が地球号の一員です。
一人一人が自己の精神状態を安定させないと船が快適じゃなくなります。
因みに義母は子供と孫たちと友人に囲まれて幸せな人生を送っています^ ^
異国に嫁いで、辛いこともあったでしょうに、どんな時も前向きな義母の芯の強さを尊敬しています^ ^
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子