ヴィサカブーチャにワットチェディルアンに馳せ参じてまいりました。
ヴィサカブーチャは仏陀が誕生し、悟りを開き、入滅するという宇宙的大事件が全て同じ日に起こったと言われる奇跡の日です。
この日タイの人々は身を清め、白装束に身を包み、お寺に参拝し、火を灯したキャンドルとお花とお線香を持って、仏舎利塔の周りを三周します。
3周というのは仏教の三宝である「仏・法・僧」から来ていて、
仏舎利塔を回る時に、
1周目は悟りを体現した「仏」(釈迦)について、
2周めはその仏の説いた教え「法」について、
3周めはその教えを受ける集団である「僧伽」について集中し、
マントラを唱えながら仏舎利塔の周りを巡るのです。
ヴィサカブーチャの夜、
突然バケツをひっくり返したような大雨が降り出し、一時はどうなることかと思いましたが
我々が出かける頃には小雨になり
ワットチェディルアンに到着した時にはすっかり止んでくれて助かりました^ ^
地面には大きな水溜りがたくさん出来ていましたが、
足が汚れるのも気にせずに裸足で一心に礼拝する人々の姿に信仰の厚さを感じました。
中には服かぐっしょり濡れそぼって、雨の中で礼拝を行なっていたのが想像できる人の姿もあったそうです。(私は見てないけど服絞ってる人もいたそうです。)
さて我々も仏舎利塔の周りを3周巡る礼拝を始めました。
ところが私は大悟を連れていたものだから
大悟がバチャバチャと水たまりの水を跳ねさせるので
水が足やズボンに跳ねるのが気になって気になって
「大悟!水をバチャバチャやらないでよ!周りの人の白い服に跳ねたら大変でしょう。」
「あはは、ごめーん。」
バチャッ
「だぁかぁらぁ。それのこと言ってんだけど。トリ頭?トリ頭なの?」
とかから始まって
「いい、でっかい水溜り来たよ!抜き足差し足だからね!」
と、水溜りに心を奪われまくりでした。
子供の力ってすごいです。
いつの間にかゲームの世界の中にいるような気持ちになって
大悟と夜のお寺めぐりを楽しんだのでした。
そんなこんなで3周三宝に集中出来なかったので
皆さんはどうだったのかなと思いつつ
3周を終える頃。
突然、地響きのような低いチャンティングの音(声)が後方から迫って来て
振り返ると
どこから現れたのか
驚くほど沢山の僧侶が我々の後ろにやって来て、辺りはあっという間にオレンジ色の袈裟一色になってしまいました。
私たちの身体もエネルギー体もいっぺんに大音量のマントラの音の渦に呑みこまれ、
呆気にとられているうちに
僧侶は去り、
辺りには静寂が戻って来ました。
この日のために準備して
ヴィサカブーチャを迎えたので
日本からやって来た生徒さんたちにとっては
素晴らしいギフトとなったことでしょう^ ^
おかげさまで有難いことです^ ^
来年もまた皆さんと来れたらいいなと思います^ ^
最後まで読んで下さってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子