海外に住んでいるせいか、日本語の機微を愛おしく思います。

例えば英語などを見てみますと、怒りはanger。言葉にすると「I'm angry(自分は怒っとります!)」とかなり直線的な物言いとなるわけです。

それ以外にも一応「mad(狂っとります)」「irritate(癪に触りました)」「annoy(イライラしてます)」「upset(気分を害してます)」などもありますが、全てではないにせよ直線的な思考です。

それではそれらを日本語で表現するとどうなるかと考えてみると。

怒り一つだけで

はらわたが煮えくりかえってみたり、忸怩たる思いに駆られてみたり、憤懣(ふんまんです。もはや書けないし読めないし。笑)やるかたなくなってみたり、仏頂面になってみたり、癪に触ってみたり、堪忍袋の尾が切れてみたり、激昂してみたり、息巻いてみたり、硬化してみたり、逆上してみたり。

同じ怒りでもこんなに表情が豊かになるものかと驚きます。

因みにおうちで1人で読んでる方は一つ一つの表現を是非やってみてください。

私は大悟に説明しようとして、一つ一つ見せてあげたら小コントのようになり、大ウケでした。笑
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いやぁ、日本語って本当に驚異的です。

日本語には臨場感があり、その場の光景を想像させる力があります。

目に見えない領域は

観察者の視線によって観測されますから

観察者の表現次第でかたどり方が変わっていき、

どれだけ細部を捉えるかで相手に見せる世界も変わるわけです。

そこで思うのは、

日本語ほど繊細に目に見えない世界を表現できる言語も世界広しといえど他にないのではないかということです。

目に見えない世界となると高次元世界。

となると、高次元を表現するために日本語が作られ

高次元を表現したいがために我々は日本人として生まれてきたとも言えるのではないのか⁈

…と、1人で楽しく勝手に盛り上がっています。

ですから息子には日本人としてこの美しく秀逸な言語を巧みに操れるようになって欲しいと心から願っております。

海外で生まれ育った日本の子供は漢字の習得数が日本の子供より著しく低いそうなので

沢山本を読ませて言葉に馴染ませてあげようと思っとります。

因みに魔法の弟子のヨコテが大悟の誕生日プレゼントにワンピースを20冊くらいゴッソリと日本から持ってきてくれました。
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日本を代表するサブカルチャーの漫画は楽しく言葉を学ばせてくれるから素晴らしいですね^ ^

けど4歳児にワンピース早いから。笑

ヨコテはレックにも「字読めなくても面白いから読んでください」って勧めてたけど、字読めないと面白くないから。

以前、タイ語版のドラゴンボールをパラパラと読んだことがありますが、言葉がわからないと自分で色々思考を巡らさないといけないので、物語に惹きこまれていくようには読めず、漫画の魅力が減少してました。

そこ行くと本は文章から想像を広げさせるからすごいですよね。

やはり言葉は凄いですね。

(因みにヨコテは私のためには宇宙兄弟を31冊持ってきてくれて、漫画とそのほかに頼んでいた調味料だけでスーツケースをパンパンにして遠路はるばる来てくれました。空港で荷物開けさせられたら「クレイジーしジャパニーズ」の称号を与えられそうです。笑)

最後まで読んで下さってありがとうございました。

愛と光をこめて✨

長谷川陽子