昨日突然、タイで挙げた結婚式のときのことを思い出して1人で笑ってました。
タイの結婚式はお坊さんを呼んで
読経をしていただきます。
お坊さんは朝6時にいらっしゃるので、花嫁の支度は朝3時に開始されました。
前日に、日本から来てくれたお友達とご飯を食べに行って
挙式を挙げたジムトンプソンハウスの目の前のホテルに戻ったのが夜中の12時。
ボロボロの状態で朝3時にジムトンプソンハウスに入り、
メイクがスタートしました

うちの母とレックのお母さんも3人一緒にメイクをしてもらい、私はタイの伝統的な花嫁衣装を着せてもらって、なんとか支度を終えました。
当日はカメラマンが何人か入って結婚式の様子を撮影してくれることになっていました。
タイの結婚式は写真撮影を大切にしていて、結婚式の最中に撮影待ちが何度も入ります。
写真に残るのだからちゃんとせねば
と、鏡の前で全体をチェック。
そして気づいたのです。
かかとが酷くガサガサなことに

私
「お義母さん…カカトがえらいガサガサなんですけど…写真に写り込みますかね…?」
お義母さん
「あら、本当ね。衣装で隠れないかしら。ちょっと正座してごらんなさい。」
と、言われるままにその場で正座して、後ろ姿を見てみると。
…バッチリ見えてる^^;
煌びやかな花嫁衣装の下からガサガサの足がはみ出してしまっているのです。
タイの結婚式はお坊さんや両親が参列者の方を向いて座って、新郎新婦が参列者に背中を向けて祝福を受けたり、贈り物をしたりするので、後ろすがたは必ず見せなければなりません。
これはマズイ!!
「パンスト!パンスト!」
バタバタしててパンストを持ってくるのを忘れてしまったので、慌ててコンビニエンスストアに買いに走ろうと思いましたが、タイのコンビニエンスストアにパンストは売っていません。
「だれかパンスト持ってない⁈」
そこにいたのは私とレックと、母が2人と、おカマのメイキャップアーティストが3人。
おカマさんたちが首を横に振り(ドラッグクイーンじゃないから女装はしない)、
義母も「私パンスト履かないのよね〜」と言い、
そして全員の視線がウチの母に注がれました。
全ての会話は英語でなされており、状況が飲み込めていないウチの母は異様な注目のされ方に警戒して「な…なによ?」と言いました。
私「お母さんパンスト履いてる?」
母「…嫌よ。」
嫌な予感がしたのでしょう。
そしてその予感は当たったのです。
「ひどいわひどいわ!追い剥ぎに遭ったみたいだわ!」という
昭和な訴えは届かず、
母は娘からパンストをもぎ取られ、
娘は母のぬくもりのあるパンストを履いて結婚式に臨んだのでした。
親子だから出来る漫画のような光景を思い出して1人でニヤニヤしてしまう今日この頃なのでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子