先日、幼稚園に息子を迎えに行ったときのこと。
先生に「おうちでは大悟に何語で話しているんですか?」と質問されました。
質問の意図を図りかねていると、
タイ人と日本人の夫婦の子供だから、タイ語と日本語を話すのは分かるとしても、何故英語も話せるのか不思議だったそうで。
それは義母です。
レックのお母さんはフィリピン人なので英語が堪能です。(フィリピンでは義務教育は全て英語だったそうです。)
家では、私は日本語、レックはタイ語、お義母さんは英語、それそれ別の言葉で大悟と話しています。
最初のうちは大悟も混乱していたようで、話し始めるのは若干遅かったけれど、話し始めたらキレイに回路を使い分けて、それぞれに別の言葉で応答しています。
それは大悟の幼稚園の教育方法と全く同じで、
クラスには英語の先生とタイ語の先生がそれぞれ1人ずついて、1週間ごとに言語を入れ替えて授業が行われます。
よくあるのが、色んな言葉をミックスして子供に教えてしまう親がいるそうで、それで育ってしまった子供の言語の修正がとても大変だそうです。
私とレックの間ではミックスして話しますが、大悟と話すときはそれぞれキチンとした自国の言葉で話していたので幸いでした。
大人の脳は言語野は既に確立されているので、新しいワードの記憶がそもそも大変です。
毎日の生活の中では、相手に新しいワードを記憶させることよりも、意思の疎通が最優先されるため、ミックスでも何でもいいから、お互いが知っている簡単なワードをつなぎ合わされて会話がなされます。
けれど、子供の脳はスポンジですから、新しいワードを教えればどんどん吸収します。子供とは意思の疎通も大切だけれど、それよりもキチンとした言語の習得に意識があるため、各々が自然と自国の言葉で話していた結果が吉と出ました。
最初はお互い息子に言ってることが理解できなくて寂しくも感じましたが、、、平たく言うと慣れました。
わからなきゃ聞けばいいだけだし。
と、まぁそんな風にして大悟はトリリンガルになってます。
ウチの兄が自分の息子をバイリンガルに育てようとして、日本で英語の幼稚園に入れましたが、日本に帰ってくると日本語なのであまり上手くいきませんでした。
自分たちが楽器を一切やらないのに、子供をミュージシャンに仕立てようとしても上手くいかないように、
スポーツ全然できないのに、子供にオリンピックの夢を託しても難しいように、
結局、全ては環境だなと思います。
私の場合、
自分の子供は枠にとらわれず広い視野を持つ子になって欲しかったので、その点順調です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子